Mozart ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459/第6番 変ロ長調 K.238/
第8番ハ長調 K.246「リュッツォウ」(イェネ・ヤンドー(p)/
マーティアス・アンタル/コンツェントゥス・フンガリクス)


Naxos 8.506002 Mozart

ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459
ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238
ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246「リュッツォウ」

イェネ・ヤンドー(p)/マーティアス・アンタル/コンツェントゥス・フンガリクス

NAXOS 8.550208 1990年録音

 Jeno" Jando'(1952-2023洪牙利)は日本では知名度さっぱりだけど、NAXOSに膨大な録音を残して、珍しく実演を経験したピアニストでもあります。無条件幸福なMozat作品中、更にお気に入りなのがピアノ協奏曲。こちらヤンドー全集はCD時代最初に入手したもの?いやゲーザ・アンダだったっけ。

 これは豊かに鳴り響く(おそらく)スタンウェイ。しっかりと芯を感じさせて誠実にオーソドックス、ジミだけど落ち着いて、低音もしっかり効いたピアノでした。音質バランスも上々。 伴奏を担当する指揮者もほとんど見知らぬ方、オーケストラは洪牙利の放送局オーケストラのメンバーにより1985年創立とのこと、この全集以外の録音を見掛けたことがないから、録音用に集めたのでしょう。伴奏はソロを活かすことに専念して素朴に質実。Matyas Antal(1945-洪牙利)はもともとフルート奏者だったらしい。

 ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459はウィーン時代に入った1784年の作品。fl/2 ob/2 fg/2 hr+弦の伴奏にはトランペットもティンパニにも入りません。どれもなんやけど、これもしみじみ凄い名曲。素っ気ないほどに飾りのない質実、淡々としたピアノ。
 第1楽章「Allegro」符点のリズムが弾む快活な行進曲。ソロは淡々として、飾りのないしっとりとしたタッチに歩みます。カデンツァも可憐。(12:19)
 第2楽章「Allegretto」6/8拍子に淡々、そして瑞々しく、ちょっぴり哀しみが暗転する緩徐楽章。静かに落ち着いた対話が続きました。(8:01)
 第3楽章「Allegro assai」ソロも伴奏も楚々と可憐にデリケートな始まり。一転の曇りもない笑顔に駆け出すようなフィナーレ。フルートとピアノの掛け合いが美しい。(8:06)

 ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238はザルツブルグ時代1776年の作品。伴奏は2 ob/2 fl(第2楽章のみ)/2 hr+弦。
 第1楽章「Allegro aperto」ギャラントな表情に快活な始まり。その旋律はシンプルな愉悦に充ちたもの。ソロと管弦楽の掛け合いは意外と緊張感漂うもの。この辺りの作品としてはヤンドーのピアノはちょっと立派過ぎかも。ソロが前面に出るような音質印象かもしれません。(6:39)
 第2楽章「Andante un poco adagio」ピアノのアルペジオが優しい、ちょっぴり哀しい落ち着きに溢れた緩徐楽章。絶品。(5:51)
 第3楽章「Rondeau: Allegro」平穏な気分に充たされ、流れるように優雅なフィナーレ。途中例の暗転も彩りを添えておりました。(6:52)

 ピアノ協奏曲第8番ハ長調 K.246は同じく1776年の作品。伴奏は2 ob/2 hr+弦。
 第1楽章「Allegro aperto」明朗平明な管弦楽の始まりはいかにもハ長調の大きな躍動。ソロの旋律には一転の曇りもない疾走から、わずかの暗転もいつものMozartでしょう。(7:09)
 第2楽章「Andante」ここも平穏淡々粛々とした風情に飾りのない歩み。知らず高まる情感、ほんまMozartには駄作がない。(7:14)
 第3楽章「Rondeau: Tempo di Menuetto」陰影豊かに符点のリズムも浮き立って多彩、優雅なフィナーレでした。(6:27)

(2026年2月7日)

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written by wabisuke hayashi