Mozart 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365/
2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448/
2台のピアノのためのフーガ ハ短調 K.426/
ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452
(アルフレッド・ブレンデル(p))


BRILLIANT 93761 Mozart

2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
2台のピアノのためのフーガ ハ短調 K.426

アルフレッド・ブレンデル(p)/ワルター・クリーン(p)/パウル・アンゲラー/ウィーン・フォルクスオパー管弦楽団(1960-61年)

ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452

ハンガリー管楽五重奏団/アルフレッド・ブレンデル(p)(1959年?)

BRILLIANT 93761(VOX録音)

 作品演奏とも極上の一枚でしょう。名手Alfred Brendel(1931ー2025捷克→墺太利)とWalter Klien(1928ー1991墺太利)との顔合わせ、当時はふたりとも駆け出しの若手、未だ売れていない時期の記録。音質はまずまず。

 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調K.365 はゼルキンやギレリス、親子共演のイメージが記憶に残って微笑ましい愉悦に溢れます。
 堂々たる第1楽章「Allegro」(9:47)優雅な会話が続く第2楽章「Andante」(7:49)なにやら楽しげに明るく走り出す第3楽章「Rondo-Allegro」(7:03)未だ若かった未来の巨匠たちの息の合った演奏でした。

 2台のピアノのための ソナタ ニ長調 K.448は屈託も逡巡もなく疾走する第1楽章「Allegro con spirito」(7:31)第2楽章「Andante」は淡々と懐かしく(8:34)第3楽章「Molto allegro」はコロコロと玉を転がすように流麗に陰影豊かでした。(5:46)

 フーガ ハ短調K.426は後年Adagioを加えて弦楽合奏用に編曲して著名なもの(K.546)。悲劇的な緊張感に充ちて、Bachの影響を受けていると考えらております。(4:12)

 ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452は音質やや落ち、そのせいか木管は少々細身に響きました。録音情報は確定できません。Beethovenと並んでこれも名曲(Mozartに駄作なし)ピアノのデリケートな響きに文句はありません。ハンガリー管楽五重奏団は詳細よくわからない。
 第1楽章「Largo - Allegro moderato」落ち着いた序奏から、まるでピアノ協奏曲を思わせるような爽快なスケールを感じさせるところ。やがて闊達な主部へと突入します。(11:13)
 第2楽章「Larghetto」は優雅なピアノと管楽器の対話(6:53)
 第3楽章「Rondo」は、ほっとするような牧歌的な締め括りでした。(5:17)

(2025年12月6日)

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written by wabisuke hayashi