Mozart 交響曲第23番ニ長調 K.181/J.C.Bach 交響曲ト短調 作品6-6,W.C12/
大序曲ニ長調 作品18-6, W. XC1/Mozart 交響曲第21番イ長調 K.134/
歌劇「エジプトの王ターモス」 K.345「Allegro vivace assai」/
J.C.Bach 大序曲ニ長調 作品18-4,W.C27(ベルリン古楽アカデミー)


0013132BC Mozart

交響曲第23番ニ長調 K.181

J.C.Bach

交響曲ト短調 作品6-6, W.C12
大序曲ニ長調 作品18-6,W.XC1

Mozart

交響曲第21番イ長調 K.134
歌劇「エジプトの王ターモス」 K.345 第5曲(幕間音楽) 「Allegro vivace assai」

J.C.Bach

大序曲ニ長調 作品18-4,W.C27

ベルリン古楽アカデミー

BerlinClassics 0013132BC  録音情報不明 (p)2008

ちょっと粗野なくらいの勢い+サウンド、昔風豊満なモダーン楽器演奏も悪くないけど、このリアルな疾走感は別物として楽しみましょう。大バッハの末っ子「ロンドンのバッハ」(1735-1782)は我らがヴォルフガングに多大なる影響を与えたとのこと、たしかに子供の頃、初めてシンフォニア(ベイヌムの17cmLP)を聴いた時”クリソツ”な雰囲気感じましたもの。不勉強故、この作品配列がどんな音楽史的意味合いがあるのか(同時代ですか?)大序曲(Grand Overture)ってなんやねん?(管弦楽組曲の進化形なのか)全然わからぬけど、溌剌躍動する世界を堪能いたしました。J.C.Bach のほうは比較対象はムリだけど、イ長調交響曲K.134の浮き立つようなリズム感、各パートの自在な自己主張に陶然といたします。
(「音楽日誌」2014年7月)

 Bachと並んで別格のお気に入りであるMozartの拝聴機会が減っております。どーも最近自分の嗜好の軸が定まらなくて、先日も定評ある往年の巨匠クレンペラーの交響曲を愉しめませんでした。ここは一発過激に疾走するリズム感を誇る古楽器の雄・ベルリン古楽アカデミー辛口の刺激を受けてみようかな、と。残響少なめ、鮮明な音質最高。

 Mozart 交響曲第23番ニ長調 K.181 (162b)は急緩急3楽章続けて演奏されるイタリア風シンフォニア、弦+オーボエ、ホルン、トランペット各々2本(1773年)。若さ弾ける「Allegro spiritoso」(4:40)〜優雅なオーボエ・ソロが歌う「Andantino grazioso」(2:21)〜ダメ押しにリズミカルな「Presto assai」にはちょっぴり例の暗転も顔を出して18歳のMozartは明るく、溌剌と歌っております。(1:59)

 J.C.BachはMozartより20歳ほど歳上ひと世代前、交響曲ト短調 作品6-6も「Allegro」(3:28)〜「Andante piu tosto adagio」(6:20)〜「Allegro molto」(2:40)の3楽章、ちゃんと別れて演奏されております。雰囲気は劇的!Haydnの「疾風怒濤」風情そのまま、オケはホルンの潰れた音も力強く激しく、我らヴォルフガングより生真面目やや一本調子(第2楽章)やや色気が足りない。終楽章はな切迫感漂って演奏は硬派に辛口です。大序曲(ニ長調 作品18-6)と云った概念は理解できないけれど「Allegro」(3:43)〜「Andante」(2;38)〜「Allegretto」(2:34)〜「Allegro」(2:26)からなる4楽章。かなり古典派典雅な雰囲気に接近して、フルートが新鮮な色彩を添えております。かなりMozartに似ている!(交響曲第32番 ト長調 K.318辺り)木管の掛け合いがのびのび華やかな作品でした。フルートもオーボエ、ファゴットも上手いなぁ、古楽器の渋い音色ですよ。終楽章の暗転が雰囲気豊か、これも名曲。

 Mozart 交響曲第21番イ長調 K.134は弦+フルート、ホルン各々2本の編成。すっかり上機嫌優雅な旋律連続、フルートが朗々と天空に舞う天才の世界(1772年)。晴れやかに軽快な「Allegro」(4:58)、粗野に潰れるホルンの音色最高。「Andante」はしっとり味わい深く、Haydnの風情が漂いました(2:38)。「Menuetto」はこんなにヴィヴィッド、リズミカルな楽章でしたっけ?ヴィヴラートのない古楽器フルートの魅力爆発(2:34)。「Allegro」ラストは慌てずしっかり地に足つけて、大きくスウィングするような躍動でした。(2:26)歌劇「エジプトの王ターモス」 K.345初稿は1773年同時期の作とのこと。 第5曲(幕間音楽)「Allegro vivace assai」は風雲急を告げる嵐のような音楽でした。いかにも過激にキリリとベルリン古楽アカデミーの面目躍如。どれも陰影たっぷりメリハリが素晴らしい演奏。

 J.C.Bach 大序曲ニ長調 作品18-4。これはほとんどMozart、途中暗転もクリソツな「Allegro con spirito」躍動の開始は爽快。力強いティンパニ(+トランペット)も効果的です。(4:03)「Andante」は「プラハ」交響曲(ニ長調K.504)第2楽章「Andante」によう似て優雅そのもの。(3:28)颯爽とした「Rondo: Presto」フィナーレは慌てず、しっかり細部旋律とリズムを際立たせて暗転風情も色彩たっぷりの迫力でした。(2:39)

(2020年5月2日)

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written by wabisuke hayashi