| 20世紀不滅の名演奏家ピエール・モントゥー
 その後
 
 Haydn  交響曲第94番ト長調「驚愕」より第1楽章 交響曲第101番ニ長調「時計」より第2楽章
 以上ウィーン・フィル(1959年録音)
 
Beethoven   交響曲第5番ハ短調 作品67より第1楽章ロンドン交響楽団(1961年録音)
 
Beethoven   交響曲第4番 変ロ長調 作品60より第2楽章北ドイツ放送交響楽団(1959年録音)
 
Mendelssohn 「真夏の夜の夢」作品61より「結婚行進曲」ウィーン・フィル(1958年録音)
 
Brahms  交響曲第2番ニ長調 作品73より第4楽章サンフランシスコ交響楽団(1945年録音)
 
Berlioz  幻想交響曲 作品14より「ワルプルギスの夜」ウィーン・フィル(1959年録音)
 
Debussy 「夜想曲」より「祭り」ボストン交響楽団(1955年録音)
 
Tchaikovsky 交響曲第4番ヘ短調 作品36より第3楽章ボストン交響楽団(1959年録音)
 
Franck  交響曲ニ短調より第3楽章シカゴ交響楽団(1961年録音)
 
FIC      ANC-1005A「20世紀不滅の名演奏家」シリーズ  500円で購入 
 おそらくは7年ぶりの「その後」です。このCDは棚中に生き残っておりました。”1994年にRCAから「ピエール・モントゥー・エディション」のサンプラーが1,000円”〜これは処分済み。ピエール・モントゥー(1875年〜1964年)は生き生きと躍動して、バランス感覚があり、そして粋を失わない指揮者だと思います。21世紀になって、かなり廉価盤で登場してくださったので、上記作品の「その後の入手」を補足しましょう。ワタシはその後「寄せ集め」を好まなくなってしまいました。 
●Haydn  交響曲第94番ト長調「驚愕」(ウィーン・フィル1959年録音)・・・エール・ディスク(海賊盤)GRN-590にて全曲入手。優雅で文句なし。交響曲第101番ニ長調「時計」(ウィーン・フィル1959年録音)は、DECCA 465 7798 (7枚組ボックス)中に含まれました。 
●Beethoven   交響曲第5番ハ短調(ロンドン交響楽団1961年録音)・・・LONDON 223E 1133にて全曲入手(交響曲第6番「田園」フィル・アップ)。これこそ精気漲(みなぎ)る!若々しい演奏です。繰り返しを実行していないのが残念。このころのロンドン交響楽団は全盛期だったと思います。 
●Beethoven   交響曲第4番 変ロ長調(北ドイツ放送交響楽団1959年録音)・・・これはコンサートホール録音でして、その後あちこちで復刻されております。ワタシは以前から所有しておりましたが、再聴必要です。晩年の北ドイツ放響との録音は全部入手したいところ。但し、Tchaikovskyの交響曲第5番はCD未復刻。音質ともかく、これも躍動する演奏也。 
●Mendelssohn 「結婚行進曲」(ウィーン・フィル1958年録音)・・・華やかで楽しい作品であり、演奏です。正規音盤未入手。 
●Brahms  交響曲第2番ニ長調(サンフランシスコ交響楽団1945年録音)・・・このオーケストラの黄金時代でしょう。ウィーン・フィル(1959年)/ロンドン交響楽団(1962年)いずれも名演の誉れ高いものだけれど、いっそうの躍動と勢いを感じます。いつかは全曲聴いてみたい。 
●Berlioz  幻想交響曲(ウィーン・フィル1959年録音)・・・未入手。欲しい。サンフランシスコ交響楽団との録音(1950年)は、これこそ燃えるような!演奏でした。ステレオ収録だし、ウィーン・フィルとの相性もよろしい(非常によく鳴っている)ようですね。慌てず騒がず、盤石の演奏です。 
●Debussy 「夜想曲」より「祭」(ボストン交響楽団1955年録音)・・・ロンドン交響楽団との1961年録音(「雲」「祭」のみ)は入手済みだけれど、旧録音は未入手〜ぜひ欲しいものです。軽快で華やかな勢いを感じさせるもの。音質も信じられないくらい良好です。ボストン響絶好調。 
●Tchaikovsky 交響曲第4番ヘ短調(ボストン交響楽団1959年録音)・・・後期3曲の交響曲はなんどか入手のチャンスがあったけれど、見送っておりました。故にこの「第3楽章」しか聴いたことがない・・・目まぐるしいピツィカート楽章であり、大爆発の終楽章への道筋だから、これぞ隔靴掻痒状態也。オーケストラは上手いですね。 
●Franck  交響曲ニ短調(シカゴ交響楽団1961年録音)・・・RCA 09026-63303-2にて全曲入手済。ライナー時代のシカゴ響との相性驚異的で、明快で明るく、正確かつニュアンス豊かなる演奏となります。爽快です。最高です。 (2007年11月10日) 
 
 こういう「寄せ集め」CDは好きなんですよ。1994年にRCAから「ピエール・モントゥー・エディション」のサンプラーが1,000円で出ていて、このCDと4曲だぶっていました。でも安いもんですし、珍しい録音が含まれていたりすることも嬉しい。気に入ったら全曲を買うきっかけにしています。 
 
 1964年に89歳という高齢で亡くなったモントゥーは、晩年のステレオ録音も含めてたくさんの素晴らしい録音を残してくれました。どれをとってもバランスのとれた、いきいきとした美しい演奏ばかりと思います。 
 ハイドンの2曲は、指揮者とオーケストラの資質がそのまま出てしまう名曲であり「やる気」のなさは隠せない難曲。ウィーン・フィルとの相性も最高で、明るくエレガンスな演奏に仕上がっています。 
 ベートーヴェンはステレオで全集も完成していて、どちらかというとソフト・ムードのモントゥーですが、第5番の充実ぶりは驚き。LSOってこんなよく鳴るオーケストラだったんでしょうか。威圧的にもならず、かといって弱くならず、バランスのよい暖かい演奏です。第4番はコンサート・ホール・レーベルの録音で、北ドイツ放響との珍しい録音。(これは全曲を別に持っています)若々しくて、勢いもある。 
 メンデルスゾーンは有名なめでたい「結婚行進曲」の華やかさ。サンフランシスコ時代のブラームスは、モントゥーの十八番。
 
 「幻想」も私が知っているだけで3度録音していて、得意の曲なんでしょう。グロテスクな最終楽章ですが、モントゥーにかかると上品で美しい演奏に仕上がります。 
 「夜想曲」は名曲だなぁ。こんなにきらびやかな、輝かしい演奏は初めて。チャイコの4番と併せてボストン響の音色の深さが印象的。 
 フランクはこの曲最高の演奏と思っています。CSOの輝かしい金管とも最高のマッチング。 
 サンフランシスコ響との録音はモノラルですが、どれも音の状態も良く(コンサート・ホールのベートーヴェンの4番を除く。いつものこと)計70分以上タップリ堪能させてくれます。どれも全曲録音が欲しくなる厳選された演奏ばかりです。 
 
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