Wagner 楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(抜粋)


COCO78479 Wagner

楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」(抜粋)

第1幕への前奏曲/主は汝のもとへ来たりて  

ゲオルギー・ロベフ/ソフィア・フィル/ブルガリア国立合唱団

「にわとこがなんとやわらかく」(第2幕)  

ヘルマン・プライ(br)/クルト・ヴェス/ブラティスラヴァ・フィル

第3幕への前奏曲

ヴァシル・カザンディエフ/ブルガリア放送交響楽団

(以下第3幕)
迷いだ、迷いだ、どこも迷いだ!(ザックス) 

ソリョーム−ナジ(br)/ヤーノシュ・フェレンチク/ハンガリー国立歌劇場管弦楽団

太陽のように明るく、私の幸福は笑う(エヴァ、マグダレーネ、ヴァルター、ダヴィット、ザックス) 

オッテンハル(s)/バルトリ(ms)/サヴァティーニ(t)/クナップ(t)/オテッリ(br)/ロベルト・パテルノストロ/ベルリン放送交響楽団

徒弟達の行進と親方達の入場  

カザンディエフ/ブルガリア放送交響楽団

目覚めよ、朝は近づいた〜あなた方はふつつかな私に(合唱、ザックス) 

ソリョーム−ナジ(br)/フェレンチク/ハンガリー国立歌劇場管弦楽団/合唱団

朝はバラ色に輝いて(ヴァルター) 

ライナー・ゴールドベルク(t)/ジークフリート・クルツ/シュターツカペレ・ベルリン

親方達を侮らないで(フィナーレ。ザックス、合唱)  

ソリョーム−ナジ(br)/フェレンチク/ハンガリー国立歌劇場管弦楽団/合唱団

レーザーライト COCO78479 国内盤税込み1,000円で購入

 2004年再聴。正直言って、かつてこんな一文更新していたのも失念しておりました。先日、通勤時に久々聴きまして(演奏者も確認せず)エラく感動〜前奏曲をレーグナー/ベルリン放響(1977年)→これはオケの地味で涼やかな音色、ゆったりとしたテンポ、リキまずややクールで味わい深い、マタチッチ/NHK交響楽団(1968年)→こちらはオケの響きが乾き気味(録音のせいか?新宿厚生年金会館)で、旋律の息が短め(彼にしては)ながら、躍動感有〜などと比較しつつ再度、確認へ・・・

 ロベフ/ソフィア・フィルの「第1幕への前奏曲/主は汝のもとへ来たりて」は、おそらくは「名曲集」的部分録音だろうが、前奏曲で終結部を作らず「いかにもオペラの冒頭」的(期待の)雰囲気を大切にしたものでしょう。正直、冒頭のオケの響きから奥行きと厚みの不足に少々気になるが、ノリと熱気と揺れがあって、この辺りがワタシの先日の感動の所以だった、と納得。

 「にわとこが・・・」はプライの貫禄は言うまでもなく、ヴェスのオケ(スロヴァキア・フィルのこと?)が意外にも瑞々しく雰囲気たっぷり・・・ヴァシリー・カザンディエフ/ブルガリア放響って、LASERLIGHT系寄せ集め名曲集にたまに登場だけど、第三幕前奏曲は静かな味わいを楽しみつつ「徒弟達の更新〜」では少々もたつき感有。第1幕前奏主題への回帰って、もっとウキウキするような楽しいものです。(欧州のどこかの地方オペラ、みたいな日常の味わいはある)

 フェレンチク/ハンガリー国立歌劇場、パテルノストロ/ベルリン放送交響楽団だって、立派な、雰囲気いっぱいの演奏だと思います。しかし、ゴールドベルク/ジークフリート・クルツ/シュターツカペレ・ベルリンの「朝はバラ色に輝いて」が出てくると霞みます。柔らかく、ゆったりと上品に混じり合うオケの芳醇なる香り。わずか4分のはかない出会い。

 あと、以下5〜6年前に書いてあったものと変わりありません。「手持ち音源無理矢理並べてそれらしく!」方針は大成功していて、「名歌手」のさわり・雰囲気はちゃんとわかったような気にさせてくださいます。正直フェレンチーク/ハンガリー国立歌劇場が、予想以上の喜ばしくも貫禄で驚きました。合唱が良いのかな?ラスト2曲、切れ目なく続いて収録されるがほとんど違和感なし。

 ああ、大切なことを忘れていたけど、ワタシ「名歌手」って好きな作品ですね。なんかドイツ庶民の素朴な日常生活、みたいなことを彷彿とさせて下さいます。ちゃんとした音質の全曲盤を購入しなくちゃ。(2004年7月4日)


 1995年に日本コロムビアが出した「プロミネント1000」シリーズより。まだ、バブル時のオペラ・ブームの名残が感じられたときで、全10枚のハイライツがレーザーライトの音源を使って発売されました。その時、私が3枚買ったうちの一枚。いま思えば、もっと買っておけば良かった、と後悔するような素敵なCDもありました。

 日本の音楽愛好家は硬派の人が多いようで、このような「寄せ集め」CDは嫌われがち。「初心者用」とか、「やはり本場モンで聴かないと」ということでしょうか。ワタシは「寄せ集め」CDは大好きです。安いし、ふだん聴けない、珍しい演奏家との出会いもある。

 それにしても、このCDの寄せ集めぶりは驚くほどですね。いかにも「ウチの会社で揃う音源を、とにかく持ってきました」状態が見え見え。(ネーム・ヴァリュー的に)一流二流三流取り混ぜた演奏家がひしめいていて、その響きの違いをたしかめるのも一興でしょう。音の水準に、そう大きなばらつきがないのも嬉しい。意地悪いわたしは、誰かに黙って聴かせて演奏家を当ててもらいたいもの。一時間タップリ楽しめます。

 「名歌手」は、ワーグナーのなかでもひときは民族的で、素朴な味わい溢れた名曲。ナチスに使用されて悪いイメージがあるけれど、それは音楽の責任ではないでしょう。

 有名な冒頭の前奏曲〜勇壮な合唱は、ロベフ(このひとは合唱指揮者のはず)が担当。ソフィア・フィルは、タバコフのマーラー全集で大外ししたのですが(一万円返せ。2,000円くらいで売ったけど)、ここでは驚くほどスケールが大きい演奏。テンポが遅く、更に後半にテンポが揺れて遅くなるスケール感。オケの弱さも感じさせません。録音とは縁の薄いオケとは絶対に気付かないはず。合唱団はオケより有名で、期待通り充実。

 「にわとこが・・・・」は、有名なプライの歌。懐かしいヴェスが、ブラティスラヴァ・フィル(スロヴァキア・フィルのこと?)でバックを付けていて、貫禄充分。

 カザンディエフは、レーザーライトの音源の中ではもっとも弱い演奏家ですね。第3幕の前奏曲のように静かなところではまぁまぁですが、「徒弟達の行進・・・・」はちょっと大人しすぎて迫力不足。

 ソリョーム・ナジ/フェレンチク/ハンガリー国立歌劇場の演奏は、大切なところ3曲を担当しています。バリトンの朗々とした声は魅力的ですし、フェレンチクの演奏は引き締まって、抑えた渋い音色、重量感も有。ロベフの開始に負けないフィレーレの盛り上がりです。

 パテルノストロのベルリン放響は旧東側のほうのオケでしょうか?(西側?)チェチーリア・バルトリなんかが参加しているんですね。歌手陣の細部まで心のこもった、ていねいな歌と、オケの意外なほど繊細なアンサンブルも決まっています。感興の高まりに震えるような感動があります。このCDの中では白眉の1曲。

 「朝はバラ色に・・・・」は、真打ちベルリン国立歌劇場の登場。ゴールドベルクは、一流のヴァルターを演れる人ですよね。オケの柔らかい響きが最高で、さわさわとした弦の囁き、オーボエの透明な音色も一流です。

 この曲の全曲盤はまだ持っておりません。安くて良いのがあったら紹介して下さい。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi