Mahler 交響曲第1番ニ長調「巨人」(1893年版/
ウィン・モリス/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団)


Youtubeより自主CD化
Mahler

交響曲第1番ニ長調(1893年版)

ウィン・モリス/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

1970年録音 Youtubeより自主CD化

 いつもながら週一回の雑念であります。猛暑に耐えつつ、生活のリズムは崩さぬ〜そんな程度のもの。子供の頃に出会ったクラシックのLPは高価であって、メジャーなレギュラー価格(2,000円以上)は手が届かず、廉価盤(1,000円)中心の音楽生活、この嗜癖が一生を左右してCD時代に至っても知名度二の次、とにかく安いもの、中古ばかり購(あがな)っておりました。21世紀にCDの価格破壊がやってきて、やがて時代はネットよりデータ拝聴へ・・・ネット環境が安く整って、パブリックドメイン音源が自由に聴けることに気付いたら、それを自主CD化したものです。2009-2014年辺りがMy Boom、その間CD在庫は整理を続け1/4に、ついに2015年上期”自主CD”卒業いたしました。数百枚のオーダーで無理矢理知り合いに押し付けて、在庫整理進めております。

 歴史的音源は昔から安かったんですよ。それも主に音質的な問題から、徐々に縁遠くなってきました。ウィン・モリス(Wyn Morris 1929-2010)は往年のMahler 指揮者(ウェールズ出身)、正規非正規ルート含め手許には第1番、第4番、第5番、第8番、第9番、第10番(クック版/これが一番有名かな?)、「嘆きの歌」が揃いました。LP時代所有していた第2番「復活」(シンフォニカ・オブ・ロンドン)を探せないのは残念無念。*後述;やはりyoutubeより(一応)音源入手。但し、あまり音質はよろしくない

 交響曲第1番ニ長調初演の1889年(ブダペスト稿)は失われたとのこと、この1893年ハンブルク稿「巨人」の表題も「花の章」もちゃんと残っておりました。(以下、Wikiからの引用)

第1部 青春の日々から、若さ、結実、苦悩のことなど
第1楽章 春、そして終わることなく*/第2楽章 花の章/第3楽章 順風に帆を上げて
第2部 人間喜劇
第4楽章 座礁、カロ風の葬送行進曲**
第5楽章 地獄から天国へ
*序奏部分で最初のファンファーレが、ホルンに出る(第3稿はクラリネット)、スケルツォ開始部のオスティナート・リズムにティンパニが加えられている(第3稿は低弦のみ)**葬送風楽章の主題は、チェロ・ソロとコントラバス・ソロで弱音器は無し(第3稿は弱音器を付けたコントラバス・ソロ)、フィナーレでは小節の扱いの変更(ただし聴感上は大きな変化はない)ちなみに「巨人」の表題はここまで
 ・・・んなような細かいことを気にする、こちら高尚なリスナーに非ず。じつはWyn Morris音源を順調にネット上から探し当て、第1番がなかなか探せない。最近ようやくヘンゲルブロックのが出たけれど、無名ローカルな1889年(ブダペスト稿)音源は(数種拝聴して)どれもいまいち、久々にウィン・モリスのが聴きたい!と思ったらYoutubeにありましたよ、ちゃんと。”自主CD”卒業した現在なら、直接オーディオにデータ飛ばして拝聴するけど、数年前自主CD化My Boomな時期、Youtubeから音源データ抜き出し、.wav変換してCDRに焼き込んで〜みたいな手間暇厭わなかった日々、音楽を有り難く聴くための儀式みたいなものでっせ。これも趣味のウチ。

 ま、ようやく聴いてみて、こんなもんかな?というか、若い頃FMにて拝聴した記憶は雲散霧消しておりました。フィルハーモニア管弦楽団は自主運営も軌道に乗った晩年のクレンペラー時代(首席客演はクルト・ザンデルリンク)、明るく爽やかな響きは記憶通り。クレンペラーに第1番の録音はなかったから、それを埋めるような形でモリスが客演したのでしょうか。第1楽章「ゆるやかに、重々しく」は淡々と端正であり、ワルターやバルビローリの浪漫に馴染んだ世代には少々まっとうに清潔過ぎるかも(もちろんあちこち聴き知ったものとは違う響き有)。

 第2楽章「花の章」はオケの美しい木管前面に滔々と歌って、意外と表情は濃いものでした。第3楽章「力強く運動して」スケルツォ楽章はヴィヴィッドに躍動してかなりアツい、やや速め、ちょっぴり粗粗しい。中間部のレントラーにはもうちょっと優雅な表情と余裕が欲しいもの。第4楽章「緩慢でなく、荘重に威厳をもって」なるほど物憂いコントラバス・ソロの主題にはチェロも参加していたのですね。ここでもオーボエが美しい存在感、誰なんでしょう。俗っぽい哀愁の旋律にも気品がありますよ。テンポの変化はやや緩やかで対比の効果は弱い感じ。

 終楽章「嵐のように運動して」。ラストまで息切れせず、端正な楷書の姿勢を崩さぬモリス。Mahler の終楽章って時々取って付けたような?(第1番、第5番、第7番辺り)違和感たっぷりに元気がよろしくて、聴き手を困らせること有。ここでは全体バランスを考慮して、長大な交響曲を愉しく聴かせて下さいました。音質云々は上記の理由から、コメント不可。こんなアウトローな入手音源でもそれなりに聴けるのは間違いないでしょ。

 お粗末。

(2015年8月8日)


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