2002年12月8日 Mahler 交響曲第1番ニ長調「巨人」
(保科 洋/岡山大学交響楽団)
Mahler は好きな作曲家です。CDも楽しいが、ナマでも楽しみも出色。第6番(岡大響OB管)に続き、この演奏会は2回目の「ナマMahler 」となり、歓びもひとしおでしたね。それに関連して、演奏者からメールもいただいたたし、BBSでもご意見を沢山いただきました。一挙掲載します。(匿名にて)
(岡大響演奏会に参加したOBの方より)
楽しんで頂いたそうで、ありがとうございます。
BBSも拝見させていただきました。ホルンの最後の起立についての意見もありましたね。
視覚的効果でしかないのは事実ですが、立ち上がった方が最後の力を振り絞れるという実感がありました。
生の演奏会では目につく楽器に耳が傾くのも事実ですから、指揮者でもあったマーラーならではと思います。
マーラーは、以下のような注意書きをスコアに記入しています。
「ここから(決して4小節前からではなく)終わりまで、すべての音を消してしまうほどの
賛美歌風のコラールが充分な音量に達するまで、ホルンは音を強める事が望ましい。
ホルン奏者たちは、最大の音量が得られるように、残らず立ち上がる。」
指示通りだと、1フレーズ吹き、その後に立ち上がるわけですが、
私がこれまで見たプロの生演奏や映像では、最初から立ち上がっていますね。
(もしくは、まったく立ち上がらない)
また、賛美歌風のコラールが終わると座ってしまうオーケストラもありましたが、
「ここからは座る」という指示はないので、我々は立ったままを選択しました。
アバドがベルリンpo.の常任指揮者に就任して、最初の演奏会が巨人でしたね。
ドキュメント番組で練習風景を放映していましたが、練習中にホルンが立ち上がるとアバドは練習を止め、
「立つんですか?マーラーの時代ならいざ知らず、ちょっとやりすぎじゃないですか?」
と言って、立つのを止めさせていました。
岡大オーケストラとしては、巨人は15年ぶりの再演だったのですが、
その時のビデオを見るとベルアップ&起立だったので、当然のごとくやっていました。
(ちなみに、2楽章のベルアップは楽譜の指示通りです)
(ワタシのサイトBBSよりご意見様々)
K[海外] 2002/12/09(月)10:30
「巨人」ってなんでブラボー、といってしまう曲なんでしょうかねぇ。結構媚びた曲だし、それほど深みがある曲でもないのに・・・。
hayashi [岡山] 2002/12/09(月)17:38
「巨人」の終楽章はCDで聴くと、ややハナ白むでしょ?ところがねぇ、昨日の岡大響の演奏はホンマにアツかったのね。演奏も誠実で、各パートがトコトン歌っていたし、カラダ揺すっていたし、更にベル・アップ+ホルン起立でしょ。
N [北海道] 2002/12/09(月)19:27
生で聴けるなんてすごい羨ましい。
なぜか中学の時この3楽章にはまりました。
で、この3楽章が不気味で中2〜3のとき過ごした札幌市白石区(現厚別区)
もみじ台の家の前が
原始林で、この中を「タイタンが・・・」ってまじめに
怖かったのを覚えています。ああ、純情。
でも〜、原始林の中に今は
立派なテクノパークと言うのもできてしまい、タイタンは歩いていないというのも
・・・。
J[奈良] 2002/12/09(月)19:45
マーラーの「巨人」はワルターでした聴いたことがありません。
マーラーもどちらかと言えば苦手な作曲家の一人ですね。
自己陶酔的は音楽は苦手になりつつあります。
K [海外] 2002/12/10(火)1:07
「巨×」は生だとコーダちかくでトリップしちゃいますよね。あと、ホルン起立も結構視覚的に楽しい。今晩は立つのか、立たないのか・・・ええぃ、どっちなんや。
岡大響の者です2002/12/10(火)19:02
先日のマーラー巨人、私も出演していました。
終楽章のポルタメントとはテンポの遅くなる中間部の事でしょうか、
演奏会近くになって、突如入れることになったのです。いかがでしたか?
アツい演奏ではありましたが、個人的にもおそらく他の人も、
まだまだ納得のいく演奏ではありません。次回演奏会では、さらにレベルの高い
演奏をしたいと思っています。
B [島根] 2002/12/10(火)23:36
いくら楽譜に書いてあるとはいえ、最後の起立は見ていて恥ずかしいです。
ベルアップしただけの大音量は出るのですから、視覚的効果でしかないと思います
(舞台で吹いたことはないですが)。昔、ドラティのコンサートでは立ち上がって
ましたねぇ、読売。最後は微動だにしない堂々としたテンポで、未だに忘れられ
ません。
最後がガンガン早くなるとこっぱずかしいので、私的にCDはワルターでしょうか。
それにジュリーニ&シカゴ。昔持ってたムーティなんかも遅かった(遅けりゃ良いって
ものではないが)。
hayashi[岡山] 2002/12/11(水)7:28
Mahler 交響曲第1番の終楽章は、一歩間違うと(間違いも多いが)表層的に流れてしまうことも多いので、テンポ感は重要かも知れません。Mahler は近現代の作曲家として「見て楽しむ」要素をたくさん取り入れたのですね。「気恥ずかしい」とは言わず、指示通りやっていただいて、聴衆はすなおにそれを楽しむ、ということで宜しいではないでしょうか。
CDではほとんどどんなものでも楽しめました。(最近、音楽に集中できないせいもある)昨日はリーパー/グラン・カナリア・フィルを聴いておりました。そうだな、ハイティンク/コンセルトヘボウのライヴが自然体で良かったですね。あれこれ、というほどのこだわりもありませんが。好きな曲なので。
S[東京] 2002/12/11(水)23:57
私は高校生の時、初めてTVで聴いた時
おもろーない・・・。不思議なものです。
その後、色々聴いて、好きになりましたけれど、ナマでのベルアップは見ていて壮観です。
もともと臭い?曲なので、最後で、これでもか!と、とことん臭くやってくれるのは素晴らしい。
岡城さんのピアノ版は、ちょこっと聴きましたが、響きが面白いです。
欲しいけれど、HMVで2480円、高い!(2002年12月14日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
|