「スクリーン・クラシック(2)愛と悲しみの果て/ベニスに死す」


レーザーライトGES20027 Albinoni アダージョ ト短調(ジャゾット編)
ケーゲル/ドレスデン・フィルハーモニー

Mahler 交響曲第 5番 嬰ハ短調より「アダージエット」
フィッシャー.I. ブダペスト・フェスティヴァル管弦楽団

Wagner 楽劇「神々の黄昏」よりジークフリートの葬送行進曲
カサンジェフ/ ブルガリア放送管弦楽団

Mozart クラリネット協奏曲イ長調K622より第2楽章「アダージョ」
ローラ/フランツ・リスト室内管弦楽団/コヴァーチ(cl)

Bizet 歌劇「真珠取り」より2重唱「聖堂の奥に」
シュナイト/ベルリン放送交響楽団/ラザッティ(t)セルヴィーテ(bb)

Ravel ボレロ
フィッシャー.A./ハンガリー国立交響楽団

以上 レーザーライト GES20027 1980年代の録音?

 これは「スクリーン・クラシック(2)愛と悲しみの果て/ベニスに死す」と題されて、博多駅ビルにて1,000円で買ったもの。

 この類のCDは値段があってないようなものだから、少々高い。(これを買った当時は1,000円は安いと思っていた)何曲か同じ曲目・演奏家でコロムビアから1,000円で出たことも有。私は「寄せ集め」「部分切りだし」CDも悪くないと思う。「あくまでオリジナル・カップリングで」「全曲主義」派の人から見れば邪道ですかね。いろいろ訳のわからんのが入っているからこそ、楽しいと思いますけど。

 まず、一部で話題のケーゲルの「アダージョ」。
 べつにケーゲルを愛しているわけではないのですが、廉価盤によく登場してくれるので買う機会も増える一方。全体にオーケストラは地味で物々しい深刻な雰囲気があります。チェンバロも、今時珍しいメカニックな音色。時に決然とした低弦の強調などもあり、テンポも揺れます。真剣な演奏です。

 Mahler は、いまやメジャーで続々新録音を出している顔合わせ。
 お兄さんの率いるハンガリー国立交響楽団より実力は上でしょう。優秀なアンサンブルですが、官能性はさほど強調されません。全曲録音はあるかどうか不明。(見たことなし)

 Wagnerは、このレーベルでときどき顔を出す団体。たいてい響きの薄い、ぱっとしない演奏ばかりですが、ここではまあまあマシでしょう。ブルガリアの団体は珍しいので許す。

 Mozart は、いつ聴いても稀代の名曲。
 コヴァーチのクラリネットはとくに個性的というわけではありませんが、素直で味わいは深い。バックもよく整ったアンサンブル。

 ビゼーは珍しい曲ですよね。素晴らしいスケールの男声2重唱です。

 「ボレロ」は、フィッシャーのお兄さんのほうで、ニンバスのバルトーク全集では、オーケストラの弱さを感じさせましたが、ここでは意外と力演。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi