Hiroshima'93(アツモン/ドルトムント・フィル)


アツモン/ドルトムント・フィル Mozart

エクスルターテ・ユビラーテ K.165

番場ちひろ(s)

Beethoven

ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61

堀米ゆず子(v)

交響曲第7番イ長調 作品92

アツモン/ドルトムント・フィルハーモニー

MD&G 3516/17  1993年6月10日ライヴ(ドルトムント歌劇場)  二枚組250円(中古)

 ワタシのサイトは「安物買い自慢」「珍しいもの買い自慢」ではなくて、「できるだけ安く素敵な音楽を聴くこと」を主眼としております。(誤解が絶えないのでしつこく再掲。いちおうこのことを前提に・・・)このCDは、二年ほど前2002年頃広島BOOK・OFF大手町店にて購入したもの。中古とはいえ、ちゃんとした正規メーカー品。オケの知名度は低い(もしかして歌劇場のオケか?市立フィルという表記も見掛ける)が、堀米ゆず子さんやモーシェ・アツモン(日本でもお馴染み)など看過できないライヴ収録が、ナント二枚で250円也。状態良好。

 よくわからないが、ライナーノーツによると、広島出身の音楽家・沖田(?)さんの発案で実施された「平和コンサート」みたいなものですか?ドイツ大使とか、広島市長も出席なんて書いてあります。それに相応しい保守的な選曲・・・なぜPENDERCKIが出てこないのか。閑話休題、BOOK・OFFの値付け問題では、「'93」という表記(古いと判断された)+クラシックは売れない(定期的に値下げしていくマニュアル)〜なんせ、彼(か)の地のBOOK・OFFはワタシが発見するまで、@250クラシックCDは三尺棚一本に在庫ありましたもの(めぼしいものはワタシが購入し尽くした。現在は見る影もなし)〜一律@250に!という幸福な状況だった!と類推されます。

 デュッセルドルフ市立劇場専属歌手である番場さんは写真が載っていて、別嬪さんです。声質は清楚だし、Mozart の幸せなる作品には理想的なんじゃないの?ところがオケのテンションがやや低いんですよね。この曲は、やっぱりハズむように軽やかに、幸せに続いて欲しいが、どうもノリが足りない。これってオケの問題ですか?それともアツモンの責任か。

 堀米さんのBeethoven も、先の声楽と同様、清楚で、やや線が細いくらいの繊細な、静かな演奏でした。技術的に安定しているし、鋭い印象もあるが、バリバリ弾いている印象はない。だから第二楽章「ラルゲット」が絶妙に説得力が深いんです。ここの静謐なる味わいがたまらない。柔和で、微笑みを絶やさない。そのまま終楽章へ。良く歌い、シミジミ美しい・・・

 でもさ、バックがやっぱりそつない、というか、オモロくないね。がちゃがちゃした音じゃないが、フツウ過ぎってなかんじか。いえいえ、そんな問題ある演奏じゃない。堀米さんはほんま素敵だし。肉食系じゃない日本人・・・と言っちゃお仕舞いですか?肉付きとか、脂肪過多、という雰囲気じゃない。スリムでムダがない、優しい演奏。


 さて、メイン・プログラムは交響曲第7番イ長調です。二枚目これのみ収録で38:41は少々贅沢な収録か。ワタシの先入観では「ドルトムント」という都市名を印象から「重厚」「少々時代遅れ的に野暮ったい」「アンサンブルは粗いかも」という予測だったが、大ハズれ(って、もう既に一枚目の伴奏も聴いていたけど)。端正なアンサンブル、スッキリとした響き・・・

 ・・・で、躍動感に欠け、爆発や威力がない。つまり元気がない、そつなく弾いている・・・腰がカルい〜そんなオケであり、演奏です。技術的な破綻などはないが、弦、木管、金管、どこをとってもフツウというか、それなりでしかない。悪い演奏ではないが、個性なさ過ぎ、テンポも速からず、遅からず、状態でしたね。録音は良好。「Hiroshima'93」という題名は大仰だけれど、ま、こんなもんでしょ、的演奏でした。

 なんか「原爆と人類の悲劇を具現化した、もだえ苦しむような演奏!」を期待したが、BOOK・OFFに手放した方の気持ちも少々理解できました。Googleで検索しても「ドルトムント・フィル」は出現しなかった(指揮者の客演やら、歌手のことには言及がある)ので、ここに掲載しておきましょう。(2004年4月30日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi