ICMA Gala-2015  
(28 March 2015 at the Bilkent Symphony Hall in Ankara)
 
 
Bach  
ゴールトベルク変奏曲より「アリア」 
朱暁攻(←ほんまは王偏) Zhu Xiao-mei(p) 
Schubert  
ピアノ・ソナタ第20番イ長調 D 959 第2楽章「Andantino」 
エフゲニ・コロリオフ(p) 
Sheng Wu Wei 「Dragon Dance, for Sheng」* 
Mozart  
歌劇「フィガロの結婚」序曲 
アダム・フィッシャー/ビルケント交響楽団 
Delibes  
歌劇「ラクメ」より「Aria dei campanelli(鐘の歌)」 
Bernstein  
舞台演劇「キャンディード」より「Glitter and be gay(着飾って浮かれましょ)」 
ジョディ・デヴォス(s)/イシン・メティン/ビルケント交響楽団 
Sarasate  
カルメン幻想曲 
ユリ・レヴィッチ(v)/イシン・メティン/ビルケント交響楽団 
Lutoslawski  
管弦楽のための協奏曲より「Intrada」 
アレクサンダー・リープライヒ/ビルケント交響楽団 
Panufnik  
ヴァイオリン協奏曲より「Adagio & Vivace」 
アレクサンダー・シトコヴェツキー(v)/イシン・メティン/ビルケント交響楽団 
Shostakovich  
ヴァイオリン協奏曲第2番より「Finale」 
クリスティアン・テツラフ(v)/イシン・メティン/ビルケント交響楽団 
Tchaikovsky  
バレエ音楽「白鳥の湖」より「2つの情景」/バレエ音楽「くるみ割り人形」より「花のワルツ」 
ドミトリー・キタエンコ/ビルケント交響楽団 
これは国際資本市場協会(ICMA)?アンカラ・ライヴ/ネットから拾った”ガラ・コンサート”音源 
 週末から富山連続出張なので事前にアリバイ更新しておきましょう。ほとんど昔の「音楽日誌」引用加筆です。 
 音質良好な放送録音。トルコはアンカラのオーケストラは意外としっかりとしたアンサンブル、著名な指揮者演奏家、若手やらつぎつぎと顔見せが続きます。 イシン・メティンがビルケント交響楽団のシェフ?短い出番のために他指揮者3人、ヴァイオリニスト3人、ピアニスト二人、ソプラノ一人揃えるとは・・・ 
 Zhu Xiao-mei(シュ・シャオメイ)(p)の十八番も絶品「アリア」のみとはもったいない(しっとり繰り返し実行して4:04)。この人も文化大革命で苦労して、現在パリ在住とか。エフゲニ・コロリオフ(p) のSchubertは纏綿と哀しげにていねいなタッチ、劇的楽曲でした。(7:57)中国の伝統楽器も登場して*(笙みたいな?エキゾチックな音色。掛け声も入ってノリノリです5:42)著名なアダム・フィッシャーの出番はヴィヴィッドな「フィガロ」序曲、ほんのわずかでっせ。もったいない。(4:18)ここからビルケント交響楽団登場。 
 Jodie Devos(1988-白耳義)は若手のソプラノ、別嬪はんでっせ。ちゃんと2曲歌ってくださって、高音軽やかによう咽が回る「鐘の歌」(8:23)しっとりとした哀しみを湛えた「キャンディード」も絶品です。(6:31)「カルメン幻想曲」は腕利きヴァイオリニストの見せ所、Yury Revich(1991-露西亜)は若手期待の俊英、意外にもテンポはあまり慌てず、ていねいな細部仕上げ、たっぷり歌っても落ち着いて爽やかな印象が残ります。(12:41)Alexander Liebreich(1968-独逸)は初耳、幾度も来日しているのですね。Lutoslawskiは不安が刻々と後ろより迫る!といったカッコ良いハードな作品でした。(6:48) 
 Panufnikのヴァイオリン協奏曲は初耳、「Adagio & Vivace」とは第2楽章第3楽章、暗く神秘的な静謐が続いて孤高に美しいヴァイオリン、やがて辛口なクライマックスを迎えました。Alexander Sitovetsky(1983-英国)は著名なDmitryの甥とのこと。(16:11)Shostakovich終楽章のずず暗い、前曲に負けずハードな風情はどー考えても余興の愉しみに非ず。Christian Tetzlaff(1966ー独逸)はすでに評価の高い人、この人のキレのある壮絶なテクニックを堪能すべき出番なのでしょう。ありがちなMendelssohnやTchaikovskyにしないところが演目のミソなのか。 
 ラストは露西亜の巨匠Dmitri Kitaenko(1940ー)登場。誰でも知っているTchaikovskyのバレエ名場面。「情景」はヴァイオリンとチェロの優雅な掛け合い、泣けるオーボエソロ(10:35)。そして優雅華やかな「花のワルツ」(7:41)余裕の演奏はビルケント交響楽団からしっとり瑞々しい響きを引き出しておりました。 (2019年10月18日) 
 
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