ガブリエーリの饗宴


Giovanni Gabrielli

第7旋法によるカンツォーナ第2番
第12旋法によるカンツォーナ
エコーによる12声部のためのカンツォーナ
第8旋法によるソナタ
カンツォーナ・ペル・ソナーレ第27番
第4旋法によるカンツォーナ
12声部のためのカンツォーナ
カンツォーナ・ペル・ソナール第28番
ピアノとフォルテのためのソナタ
第1旋法によるカンツォーナ
第7旋法によるカンツォーナ第1番
第9旋法によるカンツォーナ
カンツォーナ・ペル・ソナール第2番

フィラデルフィア・ブラス・アンサンブル/シカゴ・ブラス・アンサンブル/クリーヴランド・ブラス・アンサンブル

SONY SRCR 1645 1968年録音  国内盤1,000円

 16世紀から17世紀の旧い音楽です。日本でさかんな吹奏楽のようでもあり、バロック音楽のような、そうでないような不思議な音楽。音楽ってヒョンな出会いですよね。LP時代、キングからバロック1000とか1200なんていう廉価盤が出ていまして、それはそれは寄せ集めの楽しい名曲集がありました。そのなかで「第1旋法によるカンツォーナ」(演奏者失念)というのがありまして、ワタシ、その曲がエラく気に入りました。ちょっと哀愁があってね、敬虔な雰囲気。

 音楽史的な知識が少なくてなんですが、きっと教会音楽の一種だと思うんですよ。どうも最近はガブリエーリの音楽は人気薄のようで、「名曲云々○×選」風の本にも出なくなりました。LPからCDに全面乗り換えしたとき探したのですが、この類のCDはなかなか廉価盤では出てくれない。

 でも、探せばあるもんで「RENAISSANCE BRASS MUSIC」(VOX ALLEGRETTO ACD8157〜これは1,150円で買った。のち800円くらいで見かけました)を発見。ガブリエーリだけではなくてSCEIDTとかWEELKSなど盛りだくさんで、イーストマン・ブラス・クインテットとパリ器楽アンサンブルによる演奏でした。音源がバラバラのようで、音質がすごく悪いのも有。演奏もイマイチのもないわけではない。(70数分いっぱいいっぱい収録してくれたのが救い)

 ある日FM放送から、よく聴き覚えのある金管楽器によるアンサンブルが流れてきまして、パロット/ロンドン・コルネット&サックバット・アンサンブル(ARCHIV 437 073-2 1979年録音)の古楽器による素朴で鄙びた音色でした。印象一変で、これがまた、後日ラジオをたまたまつけるとこの演奏が流れている。聴けば聴くほど、味わい深い。で、とうとうある日、中古で@900で発見。当然買いました。はっきりいって、これ以上の演奏は聴いたことはない。(というか、ほかのCDに出会うことすら滅多になし)

 で、1996年SONYさんが、ようやく重い腰を上げて1000円盤を出してくれたでしょ?USAの有名どころの超絶テクニックを誇るメンバーが集まって録音した凄いもの。むかしから有名な存在で、廉価盤で出てくれたことは感謝にたえませんが、オリジナルのジャケット写真(各楽団のメンバーが全員並んでいて、位置関係がわかる)を変えてしまったのと、もっとちゃんと宣伝を(そういう貴重な録音である旨)してくれなかったのが残念。売れたんでしょうか。おかげで簡単に買えましたが。

 ワタシお気に入りの「第1旋法によるカンツォーナ」も入っているし、とにかく演奏が凄い。いやもう、バロックだ教会音楽だ、ルネッサンスだ、みたいな話しじゃなくて、「腕の見せあいっこ合戦」ですね。スムーズで、輝かしくて、ピッタリと息が合って、パロット盤とは無縁の超絶技巧の連続。VOX盤の比ではない。逆に爽快で、これはこれで素晴らしい価値のある演奏と思います。

 あまり聴く機会のない音楽でしょうから、CDを見かけたら聴いておいて損はないはずの曲集。最近、NAXOS がちゃんと新しい録音で出してくれました。(クリーズ/ロンドン・シンフォニー・ブラス)曲数も多くて、さすがこのレーベルは立派。

(2000年7月8日更新)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
written by wabisuke hayashi