ストコフスキー「ファンタジア」(風音源集成)


HISTORY 20.3295-HI Bach トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(ストコフスキー編1927年)
Tchaikovsky バレエ音楽「くるみ割り人形」(抜粋1939年)
Dukas 交響詩「魔法使いの弟子」(1937年)
Stravinsky バレエ音楽「春の祭典」(1930年)
Mussorgsky 交響詩「禿げ山の一夜」(1940年)

ストコフスキー/フィラデルフィア管弦楽団

HISTORY 20.3295-HI  10枚組 3,350円で購入したウチの一枚(これは相場より少々高い)

 ディズニー映画「ファンタジア」の作成は1940年とのこと。ワタシは1980年代の後半に初めて映画で見ました。それがストコフスキーの音源を使っていたのか、新しく吹き替えられたものかは記憶なし。(音質的に吹き替えの可能性大)最近「ファンタジア」はリニューアルされ、そこではレヴァインが音源を担当していたはず。(見ておりません)

 ワタシ、LP時代に「ファンタジア」2枚組を所有していて、驚くべきことにステレオ録音でした。もちろん、後年の音質には比べることもできないような水準ながら、ちゃんと音が分離していました。それに、ジャケットにアニメの名場面がたくさん収録され、とても美しかった記憶もあります。このCDの音源が「ファンタジア」そのものから採られたのかどうかはわかりません。

 というのも、まずステレオではないこと、ラストの「アヴェ・マリア」が抜けていること(CD収録の都合か?)、「春の祭典」が映画では抜粋だったのが、全曲収録されていること、により類推されます。録音年代も少々つじつまが合わない。(「禿げ山の一夜」の録音が遅い。アニメ作成と同時進行?)

 最近、某雑誌の投稿で読んだのですが、クラシック音楽(嗚呼、この呼称なんとかならんのか)を聴きながら、具体的な情景を思う浮かべる方々がいらっしゃるんですねぇ。ワタシはシベリウスを聴くと、延々と続く雪に埋もれた森林を連想することはあっても、「湖畔に白い服を着た清楚な美人が・・・」なんて、考えたこともありません。閑話休題・・・。

 Bach にはストコ本人が登場して指揮を始めますが、抽象的な色彩の立体3D棒グラフが伸びたり縮んだり、といった画像が印象的でした。「トッカータとフーガ ニ短調」は驚異の革新的名曲だけれど、オルガニスト出身のストコはこの曲に極色彩をほどこして、多くの人々に親しんで欲しかったのでしょう。かつて「原曲に対する冒涜」とか「イロもの」なんて評価されたこともありましたが、音楽ファンには一貫して人気があって、ワタシはこれはこれで一つの立派な芸術だと確信して揺るぎなし。(なぜ、もっと録音が増えないのか)

 「くるみ割り人形」は、この映画を見てからすっかり好きになりました。映画の細部は覚えていないけれど、いろいろな「精霊」みたいのが、順繰りバレエを踊ってくれるんです。音楽と画像とあまりにもハマりすぎて、この曲を聴くと必ず「ファンタジア」を連想する楽しさ。「花のワルツ」のなんという華やかさ。

 「魔法使いの弟子」は、ご存知ミッキー・マウスが生半可な魔法で大パニックに陥る大爆笑。これ、小さな子供が見てもとてもわかりやすい。この曲は「具体的な情景」(って、ミッキー・マウスのことだけど)を、思い浮かべてしまう楽しい曲。

 「春の祭典」初演は1913年で、この録音時はまだホカホカと湯気が立っているような現代音楽だったはず。今でこそ、大人気曲だけれど、複雑な変拍子・不協和音は元来超難解な曲なんです。ところが、これが「ジュラシック・パーク」風に恐竜によって表現されると、画像となんの違和感もなく一気に聴かせてくれるから凄い。演奏は、現代の精緻なアンサンブルに比べると少々アバウトながら、オケの上手さはピカイチで感心します。

 「禿げ山の一夜」は画像の記憶なし。(これからビデオ借りてまいります!)ツマらん曲だけれど、ストコにかかるとあざとさ、というか芝居っけタップリで、いつものイメージから相当に変わります。(楽譜もきっと、相当いじっていることでしょう)

 映画ではこのあと「アヴェ・マリア」が静かに流れてクール・ダウンします。たしか、白い服を着た行列が蝋燭を掲げながら静かに行進していたはず。(2001年5月25日) 


 その後、いろいろとメール情報があり、ワタシの記憶から数曲抜けていたことが判明。詳細を教えていただきました。

FantasiaのオリジナルサウンドトラックのCD(2枚組)が手元にあ ります。

演奏は、HISTORYの10枚組に含まれているものとは完全に別物です。針音は ありますが全てステレオで映画のために録音したようです。演奏時間を見てもわかる とおり春の祭典と田園は、短縮版で また映像にあわせたと思われる 極端なステレ オプレゼンスや演奏がみられます。禿げ山の一夜の最後鐘が鳴った後からコーラスが 入りそのままシューベルトのアヴェ=マリアに突入 女性の独唱者も加わって余韻を 残して終わります。数年前バークシャーレコードで購入しました。

DISC 1

Toccata and Fugue in D Minor,BMW 565 (9:22) Johann Sebastian Bach

The Nutcracker Suite Op.71A Peter Ilich Tchaikovsky

Dance of the Suger Plum Fairy (2:41)
Chinese Dance (1:02)
Dance of the Reed Flutes (1:48)
Arabian Dance (3:18)
Russian Dance (1:04)
Walyz of the Flowers (4:25)

The Sorcerer's Apprentice (9:17) Paul Dukas

Rite of Spring (22:28) Igor Stravinsky

DISC 2

Symphony No.6("Pastoral"),Op 68 Ludwig van Beethoven

? Allegro ma non troppo (4:40)
? Andante molto mosso (6:23)
? Allegro
? Allegro
? Allegretto (10:57)

Dance of the Hours (12:13) from the opera"La Gioconda" Amilcare Ponchielli

A Night on Bald mountain (7:45) Modest Mussorgsky

Ave Maria,Op.52 No.6 (6:27) Franz Schubert

他の方のメール情報

(岡山県のKさんから。2001年7月20日)


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