Debussy 夢想/夜想曲/バラード/マスク/ボヘミア舞曲/
小さな黒人(ケークウォーク)英雄の子守歌/
白と黒で/小組曲/リンダラハ/6つの古代の墓碑銘/
民謡の主題によるスコットランド行進曲
(ヴェルナー・ハース(p)/ノエル・リー(p))


PHILIPS 6500173Debussy

夢想/夜想曲/バラード/マスク/ボヘミア舞曲/小さな黒人(ケークウォーク)英雄の子守歌/白と黒で/小組曲/リンダラハ/6つの古代の墓碑銘/民謡の主題によるスコットランド行進曲

ヴェルナー・ハース(p)/ノエル・リー(p)

PHILIPS 6500173 1961-1963年

 Werner Haas(1931-1976独逸)はギーゼキングの弟子。若い頃廉価盤LPでお世話になった記憶もあるけれど、久々の拝聴でした。LP6枚組、CDなら4枚組のラスト、師匠のクールに乾いた表現より、しっとりとして情感を過度に込めない淡々として、透明感のあるタッチが粛々と落ち着いたもの。PHILIPSらしい落ち着いた音質は現役水準でしょう。

 「夢想(Reverie)」は儚げに憧憬に充ちた旋律が有名だけど(3:48)残りは初耳?夜想曲(5:46)とバラード(6:15)は例の気紛れ浮き立つように、静謐な旋律がそっとデリケートに続いて痺れるほど。
 「マスク」はきらきらと妖しい音型が疾走します。(3:57)「ボヘミア舞曲」はちょっぴり哀愁にリズミカル。(1:52)「小さな黒人」これはユーモラスな躍動、よく知っている旋律でした。(1:34)「英雄の子守歌」は管弦楽編曲がありましたっけ。ちょっと不気味に甘さのない小品でした。(3:55)ここ迄がソロ。

 以下、Noel Lee(1924-2013亜米利加)との共演。

 「白と黒で」は2台のピアノのための作品。ぐっと響きには厚みを増しました。
華やかにゴージャスな花火のような「Avec emportement」(3:33)「Lent. Sombre」は暗鬱に寂しい風情からの疾走(6:42)「Scherzando」曖昧に不安に揺れる旋律に始まって「諧謔的に」となっているけれど、意外と流麗な不協和音が細かい音型に進みました。(4:18)

 Henri Bu"sser(1872ー1973仏蘭西)による管弦楽編曲のほうが有名な「Petite Suite」はメルヘンな雰囲気たっぷり。四手のためのピアノ作品。こちらはぐっとシンプルな風情でした。
しみじみ懐かしい第1曲 「小舟にて(En bateau)」は管弦楽のイメージからは、ずいぶんそっと抑制気味(3:37)
第2曲 「行列(Cortege)」は可憐にデリケートな行進風景(2:50)
第3曲 「メヌエット(Menuet)」はちょっぴり困惑したような哀しみを感じさせて、ユーモラス。(2:25)
第4曲 「バレエ(Ballet)」陽気に軽快に躍動するフィナーレ。(2:51)

 「リンダラハ(Lindaraja/美しい人)」は2台ピアノのための作品。ハバネラのリズムが遣る瀬なくもゴージャス。(4:45)

 「6つの古代の墓碑銘(6 Epigraphes antiques)」は四手のためのピアノ作品。アンセルメだっけ?管弦楽編曲がありましたよね。パイヤール編曲もあったはず。呟くような静謐に、懐かしい旋律が延々と続きます。
第1曲 「夏の風の神、パンに祈るために(Pour invoquer Pan)」(2:08) 第2曲 「無名の墓のために(Pour un tombeau sans nom)」(3:20) 第3曲 「夜が幸いであるために(Pour que la nuit soit propice)」ここはちょっぴり華やか(2:03) 第4曲 「カスタネットを持つ舞姫のために(Pour la danseuse aux crotales)」ここはリズミカル(1:50) 第5曲 「エジプト女のために(Pour l'egyptienne)」妖しい風情(2:32) 第6曲 「朝の雨に感謝するために(Pour remercier la pluie au matin)」不安なアルペジオが降り続ける雨を表現しているのか(2:05)

 「民謡の主題によるスコットランド行進曲」も四手のためのピアノ作品、これは管弦楽版も有名でした。カッコよい旋律に晴れやかな歩み。(5:53)

(2026年5月1日)

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written by wabisuke hayashi