Dancing Bach(ストックホルム・バロック・オーケストラ)


PRSACD2036 Bach

管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
ヴァイオリン・ソナタ ト長調BWV1021
インヴェンション第8番ヘ長調BWV779
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007より(Sarabanda/Menuet)
ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調BWV1005より(Allegro Assai)
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008より(Sarabanda)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004より(Allemanda/Corrente/Sarabanda/Giga)
管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
インヴェンション第13番イ長調BWV784

ストックホルム・バロック・オーケストラ/マッツ・クリングフォシュ(fl)(fg)/マリア・リンダル(v)/ミカエラ・マリン(violino grande)

Proprius PRSACD2036/2006年録音

 フルトヴェングラーのとっても大きなBachを聴いた関連、このストックホルム・バロックの演奏を「響きのクリアさに欠けて落ち着かない・・・その時の体調かなぁ、思い描いていた音とは違う。とっても賑やかに過ぎる・・・そんな勝手な印象を得たもの」ちょっと時間を置いて、仕切り直して再聴いたしました。題して「Dancing Bach」その意欲的にリズミカルな古楽器演奏をたっぷり愉しみました。Stockholm Baroque Orchestraの詳細はよくわかりませんでした。

 管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067は魅惑の暗い旋律が著名なフルート協奏曲。弦は各一人、通奏低音にテオルボとバロック・ギターを加えてこれが劇演!テオルボってこんなに音量大きかったでしたっけ?リズムは揺れて、タメと元気いっぱい、フルートはかなり荒削りにノリノリの快速スウィング、こんな賑やかさが「Dancing Bach」なのでしょう。鬱蒼としたイメージだった作品イメージは激変いたしました。
Grave; Allegro(6:02)Rondeau: Allegro(1:43)Sarabande: Andante(1:50)Bourrees I and II(1:55)Polonaise: Moderato & Double(2:59)Menuet: Allegretto(1:00)Badinerie: Allegro(1:19)

 ヴァイオリン・ソナタ ト長調BWV1021はMaria Lindal担当、コンミスかな?これもチェロ、テオルボ、チェンバロの通奏低音が賑やか、ソロはノンヴィヴラートに骨太な音色でした。Adagio(3:30)Vivace(0:56)Largo(1:51)Presto(1:24)

 インヴェンション第8番ヘ長調は誰でも知っている鍵盤作品からヴィオラとファゴットへの編曲。なかなかユーモラスな躍動が素晴らしい。(0:57)

 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007はファゴットによるもの。 Mats Klingforsは瑞典の人だけどファゴットも吹けるのですね。とぼけた味わいにこれもリズミカル。Sarabanda(1:52)Menuet(2:42)
「Allegro Assai」(3:43)「Sarabanda」(3:08)ヴァイオリーノ・グランデによる超絶技巧、そんな楽器は初耳でした。なんかとっても不思議な、生温いような中音域の音色も興味深いもの。

 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BWV1004は骨太なマリア・リンダルの担当だけど、なぜか肝心の「Ciaconna」が収録されないのは「Dancing Bach」の趣旨に合わないからでしょうか。素朴なテイストに親密にウェットな音色が魅惑、これはぜひ全曲聞きたかったところ。Allemanda(3:59)Corrente(1:27)Sarabanda(3:11)Giga(2:19)

 堂々たる威容を誇る管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066はオーボエ2本にファゴット(通奏低音兼)弦は各一人による編成。ここにもテオルボとバロック・ギターが入って朗々、こちらはもともと明朗なスケールな誇る作品だから違和感はないけれど、しっかりアクセントとノリが魅力的な演奏でした。
Ouverture(5:37)Courante(2:02)Gavotte I - Gavotte II(2:53)Forlane(1:34)Menuet I - Menuet II(2:22)Bourree I - Bourree II(2:09)Passepied I - Passepied II(2:27)

 ラストは「インヴェンション第13番イ長調」ヴィオラとファゴットは意外と劇的に雄弁、そしてノリノリ。(2:28)

(2026年4月11日)

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written by wabisuke hayashi