Wagner 楽劇「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲
Bruckner 交響曲第7番ホ長調 (アンドリス・ネルソンス/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)
Wagner
楽劇「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲
Bruckner
交響曲第7番ホ長調(ハース版)
アンドリス・ネルソンス/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
DG UCCG1794 2018年
Andris Nelsons(1978ー拉脱維亜)によるゲヴァントハウス管弦楽団カペルマイスター就任記念のライヴ。今回拝聴した音源ファイルはビットレートがさほどに高いものではないので、音質はあまり云々できません。オーケストラのサウンドは質実に渋く、アンサンブルの精度は高いもの。
最初に配置されるWagner「Siegfried`s Funeral March」は彼を追悼する第2楽章「Adagio」に通じていて、作品配置に配慮が感じられます。緻密な味わいを感じさせて、大仰な劇性を感じさせぬ表現でした。(9:12)
交響曲第7番ホ長調はBrucknerの作品中、屈指の美しい旋律を誇る作品。1884年アルトゥールニキシュ初演、大成功だったとのこと。二管編成だけど、ホルン4本にワグナー・チューバ4本が加わって、打楽器は版によって異なります。巨魁な詠嘆とは無縁のモダーン、意外とオーソドックスな演奏でした。
第1楽章「Allegro Moderato」テンポは中庸に落ち着いたオーケストラのサウンド、煽ったり力んだりしない抑制を感じさせるさっぱり表現。湧き上がる感興とか情熱には至らぬ感じ。自分のオーディオ環境の責任かも。(21:41)
第2楽章「Adagio. Sehr Feierlich Und Sehr Langsam」ここが白眉。悠然たる静謐な感動が押し寄せる緩徐楽章。入念かつていねいな表現も、大仰なうねりや詠嘆の節回しなど伴わぬ素直、淡々としたスウィング。クライマックスへの道筋も力みなくスムース、ティンパニが入るのは「ハース版」でも有なのでしょうか。ラストの遠いホルンには痺れました。(23:07)
第3楽章「Scherzo. Sehr Schnell」Bruckner交響曲のキモはスケルツォ。アクセント明晰に力みはなく、絶叫せず煽らず悠々と重量級、リズミカルなノリを感じさせるところ。トリオの弦もジミに落ち着いた風情が魅力的。(9:43)
第4楽章「Finale. Bewegt. Doch Nicht Schnell」流麗かつ穏健な弦とホルンの深い響き合い。さらりと流す静かなところと、金管の絶叫部分での雄弁の対比に違和感はありません。(13:04)
(2026年7月11日)
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