Brahms ヴァイオリン協奏曲二長調(ズザーネ・ラウテンバッヒャー(v))
ハンガリー舞曲集(ヨネル・ペルレア)


CONCERTOROYALE 206216-360 3枚組690円だったっけ? Brahms

ヴァイオリン協奏曲二長調

ズザーネ・ラウテンバッヒャー(v)/ロベルト・ワーグナー/インスブルック交響楽団(1960年頃?)

ハンガリー舞曲集
(第1番ト短調/第2番ニ短調/第3番ヘ長調/第4番嬰ヘ短調/第6番二長調/第7番イ長調/第17番嬰ヘ短調/第18番二長調/第19番ホ短調/第20番ホ短調)

ヨネル・ペルレア/バンベルク交響楽団

CONCERTOROYALE 206216-360 3枚組690円 詳細録音情報不明(VOX原盤)

 2008年頃からCD処分を始めて(主にオークション出品)結果、最盛期の1/4ほどに至っております。歴史的音源のほとんどはパブリック・ドメインのデータに置き換えたり、種々ネットからのデータ拝聴含め、音源拝聴の幅は広がっているし、残されたCDだって全部聴いているわけでもなし、まして”熟聴”とは云い難い状態。一時、集中的に入手したVOX音源の激安3枚組はオークション(良心価格+格安送料)にて落札されませんでした。絶対売れると思ったのになぁ、仕方がないのでしっかり聴いてあげましょう。

 Brahmsのヴァイオリン協奏曲は名曲に間違いないけれど、少々敬遠気味な立派過ぎ作品。ハンガリー舞曲はけっこう好きだけど、この抜粋はなんやねん?おそらくオリジナルは全曲、著名な(誰でも知っている)第5番嬰へ短調が抜けております。CD収録時間的にもうちょっと入るはず。VOX音源はいつも録音詳細情報が不親切でして、おそらくはステレオ初期のものでしょう。

 協奏曲は意外と残響豊か、広がりのある聴きやすい音質。冒頭2分半に及ぶ立派な開始、インスブルック交響楽団はそれなりの厚みと貫禄、洗練されぬローカルな味わいサウンドであります。Robert Wagnerはウィーン出身往年の指揮者(1915-2008)あまり録音には恵まれなかったみたいですね。Susanne Lautenbacher(1932-)はミュンヘンを拠点として膨大なるレパートリーと録音を残している女流、知名度さておき拝聴したいくつかの音源にはいつも感心しておりました。ヴァイオリン協奏曲二長調第1楽章「Allegro non troppo」のテンポはあわてず中庸、”9度、10度という幅広い音程での重音奏法”を難なくこなす技量を誇って、コクのあってもキラキラした美音に非ず、腰を据えて細部に曖昧さはないもの。引き崩しとか、特異なクセを感じさせぬヴィヴラート控え目、落ち着いた楷書のヴァイオリンであります。

 鬱蒼と勇壮、スケール大きく、甘い旋律、美しい作品ですよね。11:14からのカデンツァはヨーゼフ・ヨアヒムのもの。

 第2楽章「Adagio」は開始、美しいオーボエがキモだけど、ずいぶんとジミな音色、ソロ登場まで2:20、あくまで引き立て役に徹しておりました。この楽章は彼(か)の厳ついBrahmsが残した屈指の懐かしい瞑想的浪漫旋律、ヴァイオリンは清楚な音色を以て、しっとり歌って文句ありません。Wikiによると”「ヴァイオリンによるコロラトゥーラのアリア」と評される”らしい。上手いことを云う。第3楽章 「Allegro giocoso,ma non troppo vivace - Poco piu presto」冒頭のジプシー風力強い主題はBruchに似ているなぁ、そんなことを思っていたらWikiにもそう書いてありましたね。この辺りバックはちょいとリズムがユルいかな、キレが足りないかなと思います。ソロは余裕、あわてず焦らず、楷書の表現に変わりはありません。ラストまでアツく拝聴いたしました。

 Beethovenのシンプルかつ爽快な作風に比べ、味付け濃過ぎと?あまり好んで日常聴く作品に非ず。久々の名曲としての手応えをいただきました。ラウテンバッヒャーはバリバリ弾きこなす!風情から遠く、しっとり控え目な歌に好感を得たものです。

 Jonel Perlea(1900-1970)はオペラ畑で活躍したらしい。ややどんよりとした音質に、バンベルク交響楽団は先のオケとは桁違いの厚み、重みを感じさせます。表現はやや粗く、濃厚な揺れや躍動を感じさせるもの。第4番嬰ヘ短調辺り、嘆き極まった感じ。

(2016年4月9日)

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written by wabisuke hayashi