Bach ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調/Dvora'k セレナード ニ短調 作品44/
Schubert 交響曲第4番ハ短調(ダグラス・ボイド/ガードナー室内管弦楽団)


ダグラス・ボイド Bach

ブランデンブルク協奏曲第6番 変ロ長調

Dvora'k

セレナード ニ短調 作品44

Schubert

交響曲第4番ハ短調

ダグラス・ボイド/ガードナー室内管弦楽団

録音年不明のライヴをネット・ダウンロード(2000年以降)

http://www.gardnermuseum.org/music/listen/music_libraryにて、「Boyd」を検索のこと。

 CD時代前夜、そしてCD時代に入った1980年代、若く、貧しかった自分にはLP、CDは贅沢品でした。カセットテープの特売品でFMエア・チェックばかりしてましたよ。いかに上手くカセット一本に作品収録するか、余白=ムダを出さないか、腕の見せどころ。一発録りでしょ、今思えばヒマだったなぁ(タイマーも駆使したが)。そして、音楽に対して真摯真剣な集中力あり、幸せだった。こうしてネット時代となって、音源が自由自在に入手できるようなっても、CDという形にこだわって”データだけで聴く”ことができません。CDR一枚にいかにムダなく、それらしく配置するか、というのは昔ながらの楽しみの延長です。(時代遅れを笑わば笑え)

 ダグラス・ボイドはヨーロッパ室内管弦楽団の首席オーボエを経、このガードナー室内管(この団体がよくわからない/亜米利加かな?)にて2000年指揮者デビュー。詳細はネット情報を借りましょう。イギリスの人なんですね。来日もしております。上記、リンク先より3作品を取り出してCDR一枚に焼きました。.mp3音源だからメモリー・オーディオ愛好の方はそのまま聴けます。どれも演奏会ライヴであり、音質の良さに驚くばかり。鮮度たっぷり。これはぜひイヤホンではなく、スピーカーから部屋に空気を響かせて聴いていただきたいもの。但し、楽章ごとのファイル分けはされておりません。

 オケが上手い。おそらくは若手中心なんだろうが、音質同様鮮度抜群ヴィヴィッド、明るいサウンドを誇る清潔なアンサンブル。今時、現代楽器によるBach は珍しいのかも知れぬが、全6曲中、ひときわ地味な(編成にヴァイオリンを欠く)第6番は朗々颯爽として、気持ちの良いリズムとメリハリにて開始されました。第2楽章「アダージョ」は全6曲中屈指の安寧の表情を誇る名曲、ここもさっぱりとした風情がモダーンでしょう。終楽章「アレグロ」もシンコペーションを強調せぬ、穏健派。それでも躍動に不足はない。

 管楽器主体のほうのDvora'kの「セレナード」(ニ短調 作品44)は意外と、コレといった演奏は思い付きません。管楽器の明朗な表情が主役だけれど、チェロとコントラバスが全体サウンドを支えているんですね。哀愁のテイストを含んだ第1楽章、行進曲風な歩みはよく歌って、テンポの揺れも自然。第2楽章「メヌエット」も優雅な歌に、ちょっぴり愁いの影が差して素敵な旋律です。第3楽章「アンダンテ」は、彼(か)のMozart の名曲「グラン・パルティータ」変ロ長調K.361 (370a)(一般名詞が固有名詞に昇華した希有な例示)第3楽章「アダージョ」(陶酔の変奏曲)に似たテイストであります。

 Schubert の交響曲第4番ハ短調は「悲劇的」と呼ばれるほど、大掛かりな作品ではないでしょう。オケの編成は小さいようで、古典的な作風を活かした小振りな演奏。響きはやや薄手で、清潔な味わいは悪くはないが、交響曲としてのまとまりや構え、といった点で少々物足りなさを感じます。第3楽章「メヌエット」の飾りのないリズム感は素敵ですよ。前2作品より、アンサンブルの乱れも少々有。いずれ、こんな良好なる状態の音源を(無料で)提供して下さったことに感謝いたしましょう。

(2011年4月16日)


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written by wabisuke hayashi