Bernstein ヴァイオリンと弦楽合奏、ハープと打楽器のためのセレナーデ
(フランチェスカッティ(v))/前奏曲、フーガとリフ(レナード・バーンスタイン)


SONY SM3K 47162 Bernstein

ヴァイオリンと弦楽合奏、ハープと打楽器のためのセレナーデ(プラトンの「饗宴」による)
ジノ・フランチェスカッティ(v)(1965年)

前奏曲、フーガとリフ(ソロ・クラリネットとジャズ・アンサンブルのための)
ベニー・グッドマン(cl)(1963年)

レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック/コロムビア・ジャズ・コンボ

SONY SM3K 47162 

 この3枚組は入手20世紀中?((c)1991)けっこうお気に入りとして拝聴しておりました。バーンスタインの作品はどれもヴィヴィッド、わかりやすい旋律+変拍子も楽しく平易と感じます。Prelude, Fugue and Riffs(1949年)を「Benny Goodman Collector’s Edition」にて拝聴、あれ?これよう知ってるじゃん、この3枚組ラスト収録でした。ダブっていたのですね。

 わずか8分弱、まるっきり硬派のジャズでっせ。金管とドラム+ベースによる緩急織り交ぜ変幻自在なリズムが刺激的な「前奏曲」、やがてファンキーなピアノに(超絶技巧っぽい)クラリネット・ソロが対等に絡み合って、ジャズ・コンボがそれをノリノリに支えます。なるほど「フーガ」といえばそんなもんか、途中リズムが倍になって朗々と歌ったら、小刻みなリズムは復活して白熱のテンポアップ+「リフ」〜シンプルなリズムの繰り返しが高揚して興奮を呼びました。

 最高。

 (収録順逆だけど)「セレナード」(ヴァイオリン協奏曲でしょう)は若手のレパートリーになってますよね。(ヒラリー・ハーンとか)第1楽章「Phaedrus: Pausanias(lento and allegro)」はBartokやらProkofievを連想させ、いっそう明るく剽軽、平易にしたようなテイスト。変拍子も強面に非ず、堂々たるオケの歩みも勇壮です(6:57)。第2楽章「Aristophanes(allegretto)」は静謐な緩徐楽章(間奏曲っぽい性格かも)暗影な旋律に途中、落ち着かぬ不安げな躍動が挟まります。(4:08)第3楽章「 Eryximachus, the doctor(presto)」は快速、ヴァイオリン、オケとも圧巻の疾走が忙しない(わずか1:24)。スケルツォですか?

 第4楽章「Agathon(adagio)」〜ウエストサイド物語を彷彿とさせる、甘美幻想的な愛の歌ででしょう。これぞほんまの緩徐楽章でっせ。途中感極まったヴァイオリン・ソロ(カデンツァか)続きます。(6:42)最終楽章「 Socrates: Alcibiades(molto tenuto and allegro molto vivace)」は冒頭、不気味な不協和音から重厚荘厳そのもの。朗々としたヴィオリン・ソロの嘆きは延々と続き、チェロが対等に絡みました。やがて打楽器を伴った弦楽合奏が厳しい一撃からリズム雰囲気一変して快速、ようやく打楽器群(とくにチューブラーベル)も前面に活躍を見せます。拍子は変幻して時に低弦のピチカート(ジャズ風)も、ちょっぴり顔を見せました。緊張感高まって白熱!変拍子は効果的です。(10:45)

 ヴァイオリンは技巧を要求されそうなワリに、華やかさが足りぬのか、それともフランチェスカッティが作品に慣れていなかったのか。もっと怜悧クール、颯爽軽々としたソロを望みたいところ。

written by wabisuke hayashi