Beethoven 交響曲第8番ヘ長調(シャルル・ミュンシュ1947年)/
交響曲第6番ヘ長調「田園」(ポール・パレー1934年)/交響曲第1番ハ長調(ミトロプーロス1951年)


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交響曲第8番ヘ長調 作品93

シャルル・ミュンシュ/パリ音楽院管弦楽団(1947年)

交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」

ポール・パレー/コンセール・コロンヌ(1934年)

交響曲第1番ハ長調 作品21

ディミトリ・ミトロプーロス/ニューヨーク・フィルハーモニック(1951年)

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 仕事か、人生に疲れたのか、たんなる華麗なる加齢症状か。毎朝軽い運動も継続しているのに、気力萎えて音楽に対する(いえ、なにごとにも)集中力を失っております。マウス腱鞘炎が問題なのかな?ほんまはBeeやん苦手で、この豪華コンピレーション自主CD一枚聴き通すのにも一苦労状態、閑話休題(それはさておき)この選定を見てもマイナー嗜好明快であって、独墺系からみごとに外れております。それに交響曲3曲収録可能と言うことは、いずれ快速ということですよ。歴史的音源としては、かなり良質な音源だと思います。.mp3→.wav変換CDR焼込〜人民中国製激安ディジタル・アンプでもちゃんと音楽は堪能可能です。

 偶然だけれど、各々個性的な演奏揃いました。あまり一般には知られていないかな?シャルル・ミュンシュは独墺系作品を得意としていて、ボストン交響楽団と第3/5/6/9番(+序曲集)の録音があったと記憶します。渡米前56歳の録音は珍しいと思います。明るく快活な作品とミュンシュとの相性は良いはず、との予想通り。燃えるような勢い、エレガント、柔らか、明るいサウンドに支えられ、ウキウキする快演!にて第1楽章開始。第2楽章「アレグレット」はメトロノームのリズムを模した哲学的楽章(スケルツォかな?)だけれど、リズムは軽快にスウィングするよう。第3楽章「メヌエット」もヴィヴィッドな躍動に気分がモリモリしております。

 終楽章は快速、スムースに疾走し、時に優しい表情との対比もアツい。アンサンブルは雑なワケじゃないが、勢い重視、オーケストラは上手いと思いますよ。ちゃんとヴィヴラートたっぷりのエッチなホルンも活躍しております(第3楽章)。期待通り。

 ポール・パレーの「田園」といえば、1953年デトロイト交響楽団との(おそらく史上最速)快速演奏が有名だけれど、こちら渡米前戦前フランスでの録音。じつはこちらのほうがテンポは”やや速”、常識的範疇での速めのテンポを採用しております。1934年といえばSP時代?これが驚くほどの良好な状態で復刻(分離良く、低音も良く伸びる)されておりました。(怪しげ自主CDで拝聴しても)コンセール・コロンヌは明るく鳴り切って、パリ音楽院管弦楽団に負けぬみごとなサウンド、木管など絶妙と感じます。表現的には、さっぱりストレートな中にニュアンス漂ういつものポール・パレースタイル。ミュンシュほどリキも熱も入っていなくて、粋なんです。弦のポルタメントが時代を感じさせるが、颯爽としたモダーンな演奏。

 ラスト、おそらくはバーンスタイン時代より上手かったニューヨーク・フィルの第1番。響きに厚みがあり、表情はより豊かに、変化に富んでおみごと。ミトロプーロスはオーケストラ・コントロールに優れているのですね。個性はあっても、大時代的なものではなく、溌剌として現代的センスに溢れます。パリ音楽院→コンセール・コロンヌ→ニューヨーク・フィルと聴きつなぐと、オーケストラの威力の違いに驚きます。同じ明るさでも方向が違って、こちら管楽器にコシがあって、アンサンブルの集中力もすばらしい。

 前者と違った意味で、ノリというかリズムの勢いを感じさせて、かなり強靱。終楽章は快速、叩き付けるようなアツい激しさ有。これはライヴなんですね。音質は鑑賞に差し支えない程度、ま、オーディオは門外漢なんですが。

(2012年1月21日)


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written by wabisuke hayashi