Beethoven 交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
(ヨゼフ・カイルベルト/ハンブルク州立フィル1956年)


クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label〜この写真はWPCS12156 Beethoven

交響曲第3番 変ホ長調「英雄」

ヨゼフ・カイルベルト/ハンブルク州立フィル(1956年)

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 LP時代より愛聴、CD時代に再入手、Beethoven はここ数年集中的に処分して、一連の彼の音源はほとんど棚中に存在しません。この度、ラトックシステム USB Wireless Audio Adapter REX-Link2S入手、データ音源は自主CD化せぬとも(メイン愛用の)オーディオにて拝聴可能となりました。情報整理整頓(探しやすい確認しやすい)といった意味ではCDは扱いやすいけれど、まず、座右に置くべきものか判断するのにしっかり、ちゃんとした環境にて拝聴確認できるのも便利なものです。現在は音源ダウンロードが必要ですけど、そんなに遠くない将来、一定の課金にていつでもストリーミングにて音楽拝聴可能(NMLなど)、手許のCDやらHD中のデータはすべて処分・・・というのが最終目標。この話題は千度【♪ KechiKechi Classics ♪】 にて言及いたしました。

 所有すること、たくさん集めることが目的ではない、心安らかに音楽を愉しむこと、それこそ主眼だったはず。本格的コレクターから見れば笑止千万なる量質在庫だけれど、それでも ”ああ、こんなの持っていたっけ”状態は日常、似たようなお気に入りばかり聴いておりますもの。閑話休題(それはさておき)

 1956年(1957年との情報も有)とは思えぬ音質。半世紀以上前のものだからピカピカとは程遠い、高音の伸びや低音にも不足するけれど、自然な奥行きが感じられます。ヒステリックな刺激は存在しないので、聴きやすい。オケの響きが、なんとも鄙びて渋い(ホルンの音色に顕著)というか、華やかさのない質実さに好感が持てます。第1楽章 Allegro con brioは一発、冒頭からぶちかましたくなるところ、これがのびのびとメリハリがあって、いかにもオーソドックス。奇を衒ったところ皆無、穏健派クリップスとも異なって、古風一本気な表現もみごとな昂揚を迎えて締め括りました。

 第2楽章 Marcia funebre: Adagio assai 「葬送行進曲」。ウェットなニュアンスに非ず、真摯、着実な足取りは男性的(昔の頑固オヤジ風)であります。ここでは木管の地味な響きに味わい有、金管途中爆発の雄弁迫力はかなりの衝撃(やはりホルン、そしてトランペット)。第3楽章 Scherzo: Allegro vivace は往年の蒸気機関車を連想させる、一気呵成の推進力有、しかし流麗なる走りとは無縁也。ここもホルンの存在感が凄い。

 第4楽章 Finale: Allegro moltoは、かなりアツいですね。蒸気機関車的力感推進力そのまま、全曲通して後半に行けば行くほどスケールが増して、堂々たる風情偉容が迫ります。色気はないが、足取りしっかり、ていねいに変奏描き分けて凄い説得力、とくに静謐な場面の優雅な風情・・・ここ最近、軽快軽妙スムース・スマートなる演奏ばかり聴いていたので、久々”横綱相撲”見ちゃった印象ですね。オケの技量にも文句なし。

(2012年11月18日)


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written by wabisuke hayashi