Beethoven 交響曲第4番 変ロ長調/第5番ハ短調
(レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック)


SONY 88697683912(3) 6枚組1,990円にて入手 Beethoven

交響曲第4番 変ロ長調(1962年)作品60
交響曲第5番ハ短調(1961年)作品67
序曲「エグモント」作品84(1970年)

レナード・バーンスタイン/ニューヨーク・フィルハーモニック

SONY 88697683912(3) 6枚組1,990円にて入手

 作品に対する畏敬の念は失わないし、CD全集が安価に出れば入手しないこともない〜けど、やはりBeeやん苦手です。強靱強固な構成、容赦ない強弱のメリハリ、劇的な旋律と激しいリズム・・・いずれも聴いていてつらく、とてもだけど連続聴き不可能。棚中在庫全集は次々を次々処分しても、まだ5種ほどの全集は残っているし、単品CDもかなりあります。パブリック・ドメイン音源だったらいくらでもネットからフリーで拾えますし。1960年代バーンスタイン/ニューヨーク時代の膨大なる録音は、ようやく交響曲が集成されたけれど、全貌はなかなか出現いたしません。あと10年くらいしたらパブリック・ドメインになって自由に聴けるかも。その頃は自主CD化なんて止めて、データで音楽聴いているんだろうな、とっくにお仕事引退して。閑話休題(それはさておき)

 購入は2010年8月、数ヶ月掛けて6枚全部聴きましたよ、ちゃんと〜聴き流しも含め。パブリック・ドメイン音源にてBeethoven の音源を拾っていて気付いたんだけれど、1950〜60年前後亜米利加のBeethoven はヴィヴィッドな熱気に包まれて、どれも聴きものなんです。フリッツ・ライナー、シャルル・ミュンシュ、ポール・パレー、ウィリアム・スタインバーグ、ユージン・オーマンディ、ジョージ・セル、そしてバーンスタインにもその系統を感じます。一番最初の録音が1961年の第5番、ラストがエグモント序曲の1970年、既にブーレーズ時代のニューヨーク・フィル。第7番には1958年の別ステレオ録音が存在するし、モノラル旧録音ならパブリック・ドメインでいくつか入手可能。演奏の質にはバラつきがあって、例えば交響曲第2番ニ長調(1962年)には”溌剌とした推進力でオケを追い立てていくが、オケの反応が微妙に遅れます。やや粘着質な表現も悪くないが、ノリがよろしくない。なによりオケが美しくない、とくに弦の薄さ、音色が全然ダメ”(「音楽日誌」より)と、少々辛口の感想となってしまいました。

 交響曲第4番 変ロ長調(1962年)は、アンサンブルの集中力、仕上げも上々、全集屈指の水準であります。ものものしくも暗い第1楽章序奏から、一気呵成、主部になだれ込む緊張感と迫力。テンポは中庸〜やや遅め、粘着質ではあるが、明るい響きで鳴り切ったニューヨーク・フィルは絶好調でしょう。第2楽章「アダージョ」にはいきいきとした熱気が持続し、第3楽章スケルツォ楽章のリズムのノリもよろしい。終楽章は例の難物ファゴットの主題再現もラクラク乗り切って文句ありません。

 問題は交響曲第5番ハ短調(1961年)のほう。

 これは大昔FMで出会って以来、前向きな熱気に充々ち分厚い響き+尋常ならざる緊張感を魅力と感じたもの。CDも単品で入手して時に愉しんでおりました(全集購入時に処分済)。全集全曲すべて、ある意味”粘着質、明るい響き、ヴィヴィッドな躍動感”は一緒して、あとはほとんど聴き手の体調による感受変化問題かもしれません。久々の再聴は”仕上げが雑”ということ〜あちこちアンサンブルは微妙に甘く、響きは濁り、それは曲が進むにつれ〜聴き苦しく感じました。この熱気、若さ、勢いを賞賛される方がいらっしゃることは充分理解可能〜かつてのワタシがそうでしたから。

 ニューヨーク・フィルは好不調の波があって、エエときにはほんまに凄い演奏になる!と伺ったことがあります。ここでは”美しくない”と感じてしまいました。もしかして”Beeやん苦手”なワタシの集中力の欠如かも。前半戦、第4番迄で疲れてしまっただけかも。エグモント序曲に至っては、ほとんどなんの印象も残っておりません。CDコメントも後半息切れ、お粗末。

(2011年1月15日)

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written by wabisuke hayashi