Bach ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調(バジーレ)/
Haydn 交響曲94番ト長調(フレッチャ)/Handel 水上の音楽(バジーレ)


懐かしいLPセット Bach

ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046

アルトゥーロ・バジーレ/テアトロ・コムナーレ管弦楽団(ボローニャ)

Haydn

交響曲94番ト長調「驚愕」

マッシモ・フレッチャ/サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団

Handel

組曲 「水上の音楽」(Harty編6曲)

アルトゥーロ・バジーレ/テアトロ・コムナーレ管弦楽団(ボローニャ)

Music Of The World's Great Composers RCA Reader's Digest ネットより入手音源

 CD出始めの頃は高くって、貧しかった若い頃は中古LPばかり買っておりました。リンク先の怪しいLPボックスも格安入手して聴いてましたよ。やがて贅沢品に至ったLPを諦めて、廉価盤CDへ・・・という話題は千度使い古して、同一音源をネットより発見入手したのが4-5年前。録音詳細情報は不明だけれど、リリースが1959年らしいからそれより前でしょう。ちゃんとしたステレオ、どころか極めて鮮明な音質、たしか録音は英DECCAのチームでしたっけ?。Arturo Basile(1914ー1968)往年の伊太利亜オペラ指揮者、Massimo Freccia(1906ー2004)が、この世代には珍しい、コンサート畑の指揮者とは今回の検索で初めて知りました。

 伊太利亜勢による独逸墺太利古典バロック音楽というのも乙なもの、ここ半世紀でもっとも演奏スタイルが変わったのがバロック音楽、これは当たり前にモダーン楽器による優雅なアンサンブルであります。ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調は全6曲中もっとも編成が大きく、ホルンも大活躍!ふだんオペラの伴奏しているオケがどのくらいの技量なのか知らんけど、あわてずゆったり目のテンポがしっとり美しい。時代錯誤に大仰な表現とは無縁な瑞々しい仕上げにびっくりするほど。旋律に歌心を込めて第2楽章「Adagio」のオーボエ〜ヴァイオリンは切々、これはこれで伊太利亜?独逸風にかっちり厳格に非ず、第3楽章「Allegro」のリズムも華やかでした。ヴァイオリンは上手いなぁ、もちろんもホルンも朗々と存在を主張します。終楽章はMenuettとPolacca(ポロネーズのこと)の繰り返しに、必ず区切り前に名残惜しくリタルダンドさせるちょいと昔風、それでも古さを感じさせぬ鮮度有。4:52-5:38-4:57-8:32。

 Haydnはローマのオケに変わりました。音質は残響少なめ、かなり前曲より落ちます。音揺れも有。「驚愕」に超絶技巧は求めないけれど、アンサンブルが安っぽい感じ。第1楽章「Adagio - Vivace assai」にはもうちょっと溌剌としたリズムがほしいところ。(7:04)第2楽章「Andante」は著名な変奏曲、後半に向けてようやく熱が入るけれど、アンサンブルが緩くて各パートのバランスはバラバラ(失礼だけど)田舎のオケみたいな冴えない(ローマは都会ですよね)垢抜けない風情に薄い響きが残念でした。(6:25)第3楽章「Menuetto. Allegro molto」は、モダーン楽器演奏だったら優雅なヨゼフ・クリップス辺りを連想して、こちらちょいと素朴過ぎる感じか。(4:42)第4楽章「Finale. Allegro di molto」は素朴な風情が似合って、力みのない流れの良い仕上げでしょう。(4:24)

 Handelはボローニャのオケが戻りました。こちらはBach同様残響も低音も豊かな音質、そういえばバブル末期にお仕事で訪問したっけ、落ち着いた風情の街だった記憶が・・・閑話休題(それはさておき)Hamilton Harty(1879ー1941)編曲の「水上の音楽」、ホルンが4、クラリネット2、フルート(ピッコロ持替)、ファゴット2、ティンパニも加わって現代にふさわしいスケールを感じさせる立派なもの。Hartyは指示曖昧なオリジナルを嫌って明快な演奏指示を加えているとのこと。Allegro(2:40)Air(5:50)-Bourree(0:55)Hornpipe(0:54)ーAndante espressivo(4:27)(ここまでが第1組曲より)ーAllegro deciso(3:33)(第2組曲第2曲)。「Air」に於ける纏綿とした美しさ最高、「Bourree」も決然と表情豊か、「Andante espressivo」には切ないほどの哀愁が漂います。ラスト「Allegro deciso」は晴れやかな表の対比が際立って陰影も豊か。

 これもBach同様しっとり美しい仕上げ。久々にHarty版を聴いたけど、これってストコフスキーの先駆じゃないの?オリジナルとはまた別な楽しみがありました。

(2018年6月30日)

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written by wabisuke hayashi