Bach カンタータ第138番「何ゆえに悲しむや、わが心よ」/
第99番「神のみわざは善きかな」/ 第51番「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」/
第100番「神のみわざは善きかな」
(ジョン・エリオット・ガーディナー/ イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)
Bach
カンタータ第138番「何ゆえに悲しむや、わが心よ」
カンタータ第99番「神のみわざは善きかな」
カンタータ第51番「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」
カンタータ第100番「神のみわざは善きかな」
ジョン・エリオット・ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ/モンテヴェルディ合唱団/マリン・ハルテリウス(s)/ウィリアム・タワーズ(a)/ジェイムズ・ギルクリスト(t)/ピーター・ハーヴェイ(b)
SDG104 2000年録音
膨大なるBachカンタータ音源を眼の前に嘆息するのはいつものこと。プロテスタントの宗教的儀礼、独逸の節季などいくらネットを駆使しても理解できず、こちらの浅学を情けなく嘆いて、もちろん言葉の壁もあります。仕方がないので時々、その美しい和声に集中して堪能するのみ。
John Eliot Gardiner(1943-英国)は古楽器演奏に多大なる貢献をして、挙げ句トラブルから2024年にイングリッシュ・バロック・ソロイスツ/モンテヴェルディ合唱団より馘首されたとのこと。(別途新しい団体を設立して活動しているらしい)器楽アンサンブルの古楽器は技術的に洗練され、マイルドに安定した響きとリズム、それは声楽陣も同様。音質は極上でした。
第138番「何ゆえに悲しむや、わが心よ」
「Chorale and Recitative: Warum betrubst du dich (Alto, Tenor)」しっとり嘆きのヴァイオリンとオーボエから、気高いテナーとアルト、荘厳壮麗な合唱が静かに始まりました。この辺り、ほんまに美しい旋律と感じます。(5:02)「Recitative: Ich bin veracht (Bass)」(0:53)「Chorale and Recitative: Er kann und will dich lassen nicht (Soprano, Alto)」(3:15)「Recitative: Ach susser Trost (Tenor)」(0:58)「Aria: Auf Gott steht meine Zuversicht (Bass)」弾むような弦に乗ってバスが自信たっぷりに朗々と歌う。(4:28)「Recitative: Ei nun! (Alto)」(0:21)「Chorale: Weil du mein Gott und Vater bist」オーボエと弦による決然たる伴奏に乗って、劇的な合唱が歌いました。(2:09)
第99番「神のみわざは善きかな」
「Was Gott tut, das ist wohlgetan (Chorus)」晴れやかに細かい音型の木管に合唱が絡みます(4:23)「Recitative: Sein Wort der Wahrheit stehet fest (Bass)」(0:58)「Aria: Erschuttre dich nur nicht, verzagte Seele (Tenor)」清潔なテナーにもの哀しいフルートがオブリガート(5:25)「Recitative: Nun, der von Ewigkeit geschloss'ne Bund (Alto)」(0:58)「Duet Aria: Wenn des Kreuzes Bitterkeiten (Soprano, Alto)」女声二重奏の嘆きをフルートとオーボエが支えて(4:21)「Chorale: Was Gott tut, das ist wohlgetan」心安らぐ合唱によるコラールの締め括り(2:10)
第51番「もろびとよ歓呼して神を迎えよ」これはトランペットが大活躍して(珍しく)かなり馴染みの作品。
「Aria: Jauchzet Gott in allen Landen! (Soprano)」喜びに充ちたソプラノが自在にスムースなトランペットに躍動します。(4:18)「Recitative: Wir beten zu dem Temel an (Soprano)」切々として清楚なソプラノ(2:09)「Aria: Hochster, mach deine Gute (Soprano)」引き続き通奏低音のみ(オルガンとチェロ)の伴奏にソプラノの嘆きが続きました。旋律の美しさ格別。(4:31)「Chorale: Sei Lob und Preis mit Ehren (Soprano)」軽快な弦に乗ってソプラノが晴れやかに歌う(3:39)そのままテンポ・アップして「Aria: Alleluja! (Soprano)」へ。満を持してトランペット再登場して、華やかに幸いなる神への賛美のうちに終了。(2:10)
第100番「神のみわざは善きかな」(第99番と同じ題名ですか?)
「Chorale: Was Gott tut, das ist wohlgetan」ホルンとティンパニ、オーボエにリコーダーも賑やかに加わって、喜ばしい快活な合唱の始まり。(4:29)「Duet: Was Gott tut, das ist wohlgetan (Alto, Tenor)」動きのある通奏低音に乗った女声男声の掛け合い(3:03)「Aria: Was Gott tut, das ist wohlgetan (Soprano)」ちょっと切ないソプラノは動きの多いフルートによるオブリガートが支えます(4:43)「Aria: Was Gott tut, das ist wohlgetan (Bass)」バス?にしては声は軽め。弦のみの闊達な伴奏でした。(3:10)「Aria: Was Gott tut, das ist wohlgetan (Alto)」粗野なオーボエに導かれたアルト独唱。(3:52)「Chorale: Was Gott tut, das ist wohlgetan」冒頭の賑やかなアンサンブルが戻って、喜びに満ちた合唱が晴れやかな表情に歌いました。(1:56) (2025年9月27日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
|