Respighi 組曲「鳥」/リュートのための古風なアリアと舞曲
(リンドン・ジー/オーストラリア室内管弦楽団)
Respighi
組曲「鳥」(1927年)
リュートのための古風な舞曲とアリア全曲(1917/23/32年)
リンドン・ジー/オーストラリア室内管弦楽団
OMEGA 191007 1987年録音 $2.99
けっこう前から国内盤でも発売されいたCD。(OMEGAってヴァンガードの親会社?)この2曲は、わりと知られているようでCDは少ない。同じ曲の組み合わせではマリナー盤がありました。あとは、小澤にしてもドラティにしても「リュートの〜」のみですね。お徳用73分収録。
オーストラリア(+ニュージーランド)の団体は、最近NAXOSが録音に熱心ですよね。岩城宏之のファンですので、メルボルン辺りの録音は安く見つけると買っていました。「オーストラリア」というだけで、一段低く見られるみたい。たいてい売れ残って投げ売りとなって・・・・最後は、ワタシのところへとやってきます。ギーはイギリス人らしいけど、大英帝国の音楽家は「カナダ」とか「オーストラリア」に赴任すると、なんとなく「島流し」的な印象を持つとか・・・・・・。本当でしょうか。(失礼な)
オーケストラはシドニー歌劇場(あの有名な観光パンフに出てくる建物)を母体とする新しい団体のようで、意外としっかりとしたアンサンブル。音の状態は普通です。
組曲「鳥」は、聴いたことのある旋律だなぁと思っていたら、ラモーとパスクィーニの曲を素にして編曲したそうですね。軽快でユーモアたっぷりの楽しい組曲。懐かしさもいっぱい。「めんどり」は写実的で面白い。(ランドフスカの録音で聴いたことがある)
「リュートの〜」は大曲。古代ローマをイメージさせるような、懐古的旋律が続いて飽きさせません。レスピーギといえば、華やかで多彩な管弦楽で有名ですが、ここでは意外と抑えたしっとりとした響きになっていて、これはこれで感動深い曲でしょう。
第3組曲の「イタリアーノ」が、ダントツで有名な旋律。(その後テレビ宣伝に使われ、ブームを巻き起こした)神妙で哀愁漂う、敬虔な歌が聴えます。なんかFMのテーマ曲にもなっていました。第3組曲は弦だけの編成なんですけど、充分美しい。名曲です。
アンサンブルは、ちょっとネーム・バリューから想像付かないほどの水準。意外としっとりとして充実している。やや音が薄く軽いけど、爽やかで親密、楽しめます。ギーの表現も、いかにもイギリス人らしい穏健なものですが、曲の味わいを損なうような凡百の指揮でもなし。(NAXOSにも何枚か録音があります。写真で見る限り、顔はイマイチ・・・・人のこと言えないか)
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