アンドレイ・ヴォルコンスキー/Andrei Volkonsky(cem)
1961年レニングラード・ライヴ


Handel - Little Symphony
Scarlatti, Domenico - Sonata
Haydn - Concertino
Kuhnau - Sonata "The fight between David and Goliath"
Mozart - Contradances
Stepan, Josef Antonin - Concerto

Andrei Volkonsky - harpsichord
Leningrad Philharmonic Orchestra Soloists:
Dmitri Beda(fl)/ Victor Liberman(va)/Vadim Selitsky(v)/Vitaly Buyanovsky(hr)

Small Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 20.12.1961 Radio St.Petersburg放送録音をネットより入手

 生来のビンボー症故、ネットから珍しい音源を見つけると喜んでどんどこダウン・ロード・・・そのまま失念パターン続いております。時々貯まった音源整理するとすっかり記憶雲散霧消した音源が出現してびっくり!旧ソヴィエットの音源はあまり音質は期待できぬけれど、オモロい音源がたくさん眠っているし、著作隣接権とかかなり甘いらしくていろいろ入手可能・・・キリル文字なんのその。

 アンドレイ・ヴォルコンスキー(1933ー2008)はジュネーヴ生まれの露西亜人(貴族が亡命したんでしょう)その後の波乱万丈な活動はWikiを参照のこと。こうして珍しい録音が残されたのも貴重なこと、音質はオン・マイク、かなり良質なAM放送ってなところ。正直なところ作品がほとんど特定できません。参加メンバーは当時のレニングラード・フィル団員なのでしょう。ブヤノフスキーってビロビロの甘いヴィヴラートが記憶に残ります。

 Handel - Little Symphonyって、あちこち寄せ集めな器楽作品?ここにはチェンバロは参加しない10:52。フルートが活躍します。期待のブヤノフスキーはラスト辺り、ちょいと色添程度に出場する牧歌的な「Symphony」であります。D.Scarlattiのソナタは3曲ほど(4:51)ソナタ全集は(いちおう)全部聴いたけれど個々の作品旋律記憶あるはずもなく、K.何番かわかりません。金属的に盛大に鳴りっぷりのよろしい現代チェンバロ、ま、時代ですから。いくら小ホールとは云え、往年のサロンとは異なってそれなり大きな会場にこのくらいの音量は必要なんです。これはヴィヴィッドにアツい演奏でした。聴衆の拍手も盛大。

 Haydn - Concertino(小協奏曲)って、どのピアノ協奏曲?これもHaydnは熱心に聴いていないので、専門家に伺わんとわからない。これは愉しさいっぱい、平明に躍動する旋律、弦楽アンサンブルがバックを努めます。(6:19)ヨハン・クーナウ(Johann Kuhnau, 1660ー1722)は初耳、大Bachが1685年生まれだからちょいと先輩の独逸バロックだそうです。「ダヴィデとゴリアテの戦い」とは旧約聖書に登場する弱者が強者に勝利する話題、標題音楽?これもすこぶる愉しい、雄弁なチェンバロ独奏12:44でした。

 ここでMozart登場。これは冒頭に「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」(フィガロの結婚)を配して滅茶愉しい、馴染みのコントルダンス6:36。これにはヴォルコンスキーは参加しておりません。フルート、ヴァイオリン+小太鼓大活躍。ラストはJosef Antonin Stepan(1726ー1797)って、誰やねん。 Bohemian classical era composer and harpsichordistとのこと。パパHaydnが1732生まれだから同世代でしょう。典雅なフルートとチェンバロが技巧的に絡み合って、オーケストラにはホルンも参加して牧歌的な美しい、古典的作品でした。19:35。

 【♪ KechiKechi Classics ♪】にこんな更新しても意味ねぇなぁ、せめて音源の在り処をリンクしておきましょう。

(2018年1月28日)

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written by wabisuke hayashi