R.Strauss オーボエ協奏曲ニ長調/Francaix 花時計/
Martinu オーボエ協奏曲H.353
(ジョン・アンダースン(ob)/サイモン・ライト/フィルハーモニア管弦楽団)


NIMBS NI5330 R.Strauss

オーボエ協奏曲ニ長調

Francaix

花時計

Martinu

オーボエ協奏曲H.353

ジョン・アンダースン(ob)/サイモン・ライト/フィルハーモニア管弦楽団

NIMBS NI5330 録音情報不明

 John Andersonはフィルハーモニア管弦楽団、イギリス室内管弦楽団の首席を歴任し、現在は王立音大の教授とのこと。R.Straussのオーボエ協奏曲は1945年、作曲者晩年の作風らしく諦念漂う黄昏の日差し、眩しくも明るい安寧の旋律切なく続きました。3部に分かれ、それは切れ目なく24:37演奏される作品。アンダースンの技巧はスムースに安定し、明るく、そして力強い音色。華やか特異な個性を誇る音色に非ず、しっとりとオケと融け合う素直なもの。後半に向かうほど控えめに熱を増していく印象有。我らがMozart とは、また別な意味でヴェリ・ベスト素敵な作品でしょう。フィルハーモニア管弦楽団は洗練され、控えめなサポートにも好感が持てます。

 Francaix(ジャン・ルネ・デジレ・フランセ 1912 - 1997)の「花時計」は1959年の作品。これもR.Strauss同様、落ち着いた静謐+躍動を感じさせる音楽。そこはお仏蘭西、小粋なユーモアも頻出しますよ。「Galant de Jour(午前3時ヘビイチゴ)」「Cupidone Bleue(午前5時カタナンセ)」「Cierge a Grandes Fleurs(午前10時アザミ)」「Nyctanthe du Malabar(正午ジャスミン)」「 Belle de nuit(午後5時ベラドンナ)」「Geranium triste(午後7時ゼラニウム)」「Silene Noctiflore(午後9時ナデシコ)」〜各々花の色、時間の風情に相応しい、時にリズミカルな7つの短いエピソードが自在に続きました。”オーボエ版「展覧会の絵」”みたいな風情かな?オーボエは相当の技量を要求されると思います。16:29。

 Martinuは前2作品とは雰囲気ガラリと変え、雄弁かつ華やかなオーケストラ+ピアノ(大活躍)にて開始されました。調性は示されないが、前衛的な無調旋律に非ず、例の如し、幻想風作品。第1楽章「Moderato」は明るく華やか、第2楽章「Poco andante」不安げであり静謐なドラマ風、第3楽章「Poco allegro」はリズミカルに足取りしっかり刻んで、馴染みの変拍子っぽいものも登場いたしました。16:24。サイモン・ライトは快活に躍動し、いかにも難物っぽいパッセージを軽々とクリアしておみごと。音質も極上です。

written by wabisuke hayashi