Symphonic Pops By Leroy Anderson 「Blue Tango」
(ピンカス・スタインバーグ/ケルン放送交響楽団


Anderson

ブルー・タンゴ、シコペーテッド・クロック、舞踏会の美女、忘れられし夢、サンドペーパー・バレエ、サラバンド、ファントム・レジメント、フィドル・ファドル、ラッパ吹きの休日、ジャズ・ピツィカート、セレナータ、ワルツィング・キャット、タイプライター、トランペット吹きの子守歌、そり滑り、ベニー・ホイッスル・ソング、サテンを着た女、ホーム・ストレッチ、ゴールデン・イヤー

ピンカス・スタインバーグ/ケルン放送交響楽団

LASERLIGHT COCO-78040 1988年録音 中古にて480円で購入

 最近、この辺りの音楽は人気があるのか、ないのか知らんが、いわゆる「軽音楽」の類。音楽の価値に軽い・重いがあるのかはさだかではないが、Mahler の第6番より気軽に聴けるのはたしかでしょう。ワタシ、昔からこういうのは好きでした。LP時代は、アブラヴァネル/ユタ交響楽団の豪華な演奏で楽しんでいたし、MCAから出ていた自作自演(2枚組)は買い損ねて10余年、ようやく出会ったCDがこれなんです。

 ルロイ・アンダーソン(1908-1975)は、アメリカではほんとうに人気があった作曲家で、これまた有名なフィードラー/ボストン・ポップスが演奏して広げたそう。ピンカスは往年の巨匠ウィリアムの息子だが、ケルン放響なんていうおカタい、豪華な響きのオケで録音してくれたのもありがたい。良好な音質だし、ずいぶんと価格も安い。(もともと1,000円盤)

 かならずどこかで聴いた記憶のある曲ばかりだが、「そり滑り」が一番馴染みかなぁ。このウキウキとした味わいは、Mozart の「そり滑り」に負けない名曲。名曲と言えば、「舞踏会の美女」はウィーンのニュー・イヤー・コンサートに出してもおかしくないし、「忘れられし夢」のセンチメンタルな旋律はいかにも日本人好み。(ホルンの奥行きのある響きが素晴らしい)

 「サンドペーパー・バレエ」「タイプライター」は、題名そのままの「特殊楽器」を使っているんでしょうか。(タイプライター;ウェルナー・ブロックのクレジット有)「サラバンド」に登場する木魚みたいなのも(なんの楽器ですか?)ユーモラス、かつ効果的。「トランペット吹きの子守歌」は、じつはトランペットではなくてフリューゲル・ホルンなんですね。(これ、もうすこし大型のトランペットで、響きが柔らかい)

 「フィドル・ファドル」は、ヨハン・シュトラウスの「常動曲」のポップス版ですね。「ラッパ吹きの休日」は、幼稚園の徒競走でお馴染み。(3人のトランペッターが猛烈に上手い)「セレナータ」はスペイン風エキゾチズム、「サテンを着た女」はゆったりとしたマラゲーニアのリズムが楽しい。

 「軽音楽」なんて言葉、既に死語でしょう。もしかして、まだ高校辺りでは「軽音楽部」〜これ、吹奏楽部に対応しているのか?〜なんちゃって、ロックなんてバリバリやっているのかも知れません。「音楽に貴賤なし」と福沢諭吉も言っておりました。(ホンマか?)音質も良いし、ドイツのオケの生真面目ぶりもかえって楽しめました。

(2001年5月11日)


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written by wabisuke hayashi