AMRICANA/20th Century Works for Orchestra/
Bernsteinキャンディード序曲/Siegmester 「ウェスタン組曲」/Morton Gould 「アメリカン・サリュート」/
Leroy Robertson「パンチとジュディ」序曲/Vaclav Nelhybel「交響的練習曲」
(モーリス・アブラヴァネル/ユタ交響楽団)/
Ruggles「人々と山々」/Ives「尖塔と山々」/Copland「静かな都市」(ルーカス・フォス/バッファロー・フィル)


VOX ACD8155/1,150円にて購入 Bernstein

キャンディード序曲

Siegmester(エリー・ジーグマイスター 1909-1991)

ウェスタン組曲
Prairie Morning(大草原の朝)/Round-Up/Night-Herding/Buckaroo(カウボーイ)/Riding Home

Morton Gould(モートン・グールド 1913-1996)

アメリカン・サリュート

Leroy Robertson(リロイ・ロバートソン 1896-1971)

「パンチとジュディ」序曲

Vaclav Nelhybel(ヴァーツラフ・ネリベル 1919-1996)

交響的練習曲

以上 モーリス・アブラヴァネル(1903-1993)/ユタ交響楽団

Ruggles(カール・ラッグルズ 1876-1971)  

人々と山々

Ives (チャールズ・アイヴス 1874-1954)

教会の尖塔と山脈から

Copland(アーロン・コープランド 1900-1990)

静かな都会

以上 ルーカス・フォス(1922-2009)/バッファロー・フィルハーモニー

VOX ACD8155/1,150円にて購入 1970年前後の録音?

 1990年初頭、当時CDは2,000円を遥かに超える相場の頃、激安にて購入したもの。CDでは入手難、NMLにて拝聴可能です。20数年を経、若者はすっかり草臥れ、赤ちゃんだった息子は立派な若者に育ちました。当時は少ない小遣いの中、こんな意欲的な音楽に興味の幅を広げていたのですね。華麗なる加齢を重ね、作品・演奏家ともまったく嗜好は変化していないことに(我ながら)驚かされます。いまでもマニアックですよね、アメリカン・ブーム来たらず。数年ぶりの拝聴に、どれも懐かしく旋律細部まで思い出しました。幼い頃、若い頃の刷り込みは強烈なんでしょう。

 まずは元気よく「キャンディード」にて幕開け、ちょうど「フィガロ」序曲みたいな役割であって、明るくノリノリ+変拍子の面白さに溢れます。バーンスタインについては説明の必要なし、ユタ交響楽団は好調な出足です。Siegmester(ジーグマイスター)とはとはあまり聞かぬ名前ながら、「ウエスタン組曲」とはカウボーイの題材のようですね。訳が?であった「Round-Up」とは家畜を集める行為、「Night-Herding」も家畜を夜集めることらしい・・・誰でも知っている亜米利加のフォークソングを題材にとって(「寂しい草原に埋めてくれるな」〜Bury me not on the lone prairie。映画「幌馬車」のテーマが引用される)緩急緩急の流れとなって、どれも親しみやすい懐かしい旋律、Buckaroo(カウボーイ)辺り、そうとうフクザツな旋律交差しております。ラスト、Riding Homeって馬に乗ってお家に帰ろう、ってなところか。旧き佳き亜米利加風情ぷんぷん。しかもゴージャスサウンド、めちゃくちゃ上手い映画音楽みたい。

 「アメリカン・サリュート」は誰でも知っている、所謂「スターウォーズ」「スーパーマン」的カッコ良い音楽であります。吹奏楽で有名なのかな?「ジョニーが凱旋するとき」(When Johnny Comes Marching Home)を思いっきりハデハデしく盛り上げて爆発させて最高!っす。Leroy Robertson(リロイ・ロバートソン)とはユタ交響曲団(モルモン教がスポンサー)と関係深い人だそう。元の歌劇ってあるのでしょうか。なかなか繊細甘美、変幻自在な旋律続いて素敵です。Vaclav Nelhybelはチェコから亜米利加に帰化した人だそう。これのみ、少々鋭い本格派サウンド、時に上品、厳しい旋律続いて、他とは一線を画しておりました。

 以上、モーリス・アブラヴァネル担当。ゴージャスな厚みのあるサウンド、音質も極上でした。次は少々硬派な亜米利加音楽となって、ルーカス・フォスが担当しております。

 Ruggles(ラッグルズ)から、深刻な不協和音が叫んで、初耳当時は相当ハード!と感じたものだけれど、現在ではこのくらい、ありますよ、よく。但し、前半アブラヴァネル担当とは全然異なる不安なる音楽。Ives (アイヴス)の「教会の尖塔と山脈から」は、静謐広大なる情景が鐘に乗って、金管がどんどんボリュームアップして〜といったところだけれど、この不安感(不協和音)はいったいなんでしょう。もの凄くオモロイけれど。ラスト鐘の残響が印象的。

ラスト、Coplandは近現代亜米利加の穏健派、これは題名通りの洗練された、静謐安寧な世界でした。

 バッファロー・フィルは、やや細身な鋭いサウンドですね。初出は1970年LPとのことから、1960年代の録音でしょう。

(2013年2月10日)


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written by wabisuke hayashi