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岡大響 '99サマーコンサート


1999年8月7日(土)PM6:30〜岡山シンフォニー・ホール

ロッシーニ 歌劇「セヴィリャの理髪師」序曲
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18
長尾 洋史(p)

シベリウス 交響曲第2番ニ長調 作品43

保科 洋/岡山大学交響楽団

チケット代700円(安い!)いつもの3階中央に陣取った、行儀の悪いオッサンはワタシでした。

 「月一回は生演奏」の目標も7月は行けなくて、楽しみにしていたコンサート。お客の入りは6割くらいかな?大きな会場ですからね。あたりまえだけど若い人が多くて、ラフな服装でカップルが開演前にパンをかじっていてるのも微笑ましく「う〜ん、青春」。(汗くさいオッサンひとりのオレはなんやねん)

 ここ2回ほどのコンサートはお客のマナーの悪さに閉口していましたが、そうとうに客筋は(?)は良くて、かなり真剣な聴衆。「ブラヴォー」の声も決まっていました。(タマに携帯電話を演奏中に落とすバカものも有)ま、考えてみれば、いまどきの若者が見栄で演奏会に馳せ参じるわけもなく、本当に音楽好きか、友人(または憧れの君へ)の義理かどちらかで、楽しい演奏会でしたね。

 なぜ演奏会の最初に序曲を持ってくるのか、が、良く理解できた「セヴィリア」。まだ、会場が暖まっていない(精神的に)し、なんとなく演奏者も聴衆も雰囲気がざわついているかんじ。準備運動なんですね。弦楽器はなかなかのアンサンブルでけっこう美しいし、3人の打楽器(ティンパニ、大太鼓、シンバル)の迫力が凄い。ドシンと腹に響く快感。
 木管楽器はまだまだノリが足りなくて、ホルンの音のひっくり返りにはワタシ、寛容なんです。

 ラフマニノフは、ピアニストが色男だなぁ。写真を見ると、まるで悪役レスラーみたいで素敵。大叩きもないし、軽快で、繊細でテクニックも万全。へんなクセもないし、学生オケとの協演に相応しい爽やかさ。あったりまえの話しでしょうが、こうしてナマで見るともの凄い難曲ですね。音の細かい砂粒を鍵盤にぶちまけて作ったような、痺れるような甘い、あま〜い旋律。
 始めて気付きましたが、オケはヴィオラが活躍しているんですね。あの一種独特のくすんだ味わいは、それだったんだなぁ。それとクラリネットが巧い。(シベリウスでもそう思った)そしてホルンの乱れはもうたまらない魅力。技術とか、そんなことじゃなくて、ソロとのやりとりのなかで、本当に音楽を堪能している雰囲気がありあり。もう小学生くらいから好きな曲でしたが、なんか始めてカラダでわかった気がしました。

 サマーコンサートにピッタリ、涼やかなシベリウス。
 発見が沢山ありましたよ。たとえば、低弦のピツィカートは、じつはコントラバスとチェロが受け渡していて、音色の変化を作っていること。金管の使い方が限定されていて(本数なんかも)、それで充分効果を上げていること。
 保科さんの指揮は明快で、とてもわかりやすい。ワタシも思わず心の中で一緒に演奏している気分でした。それにしても、みんなノリノリで見ていて気分最高。ヴィオラ前列右のお兄さん、(先ほど話題の)クラリネットのお姉さん、この二人はとくに身を乗り出して、カラダでスウィングしてしてましたね。ティンパニのお姉さんのバチさばきがカッコいい。

 この曲って「間」が重要で、保科さんの指揮がわかりやすいので「ん、これが間だな」と理解できる。聴衆も音楽に集中していて、「間」の静謐が際だつ。演奏者の熱意が伝わって、気持ちの良い演奏会でした。前日の寝不足、当日職場でネットワークの不調で苦労していたのに、全然眠くない、楽しめる演奏会でした。

(女房が車で迎えに来ていたので、アンコールは聴けず。「ヴォカリーズ」だったらしい。)  次回定期演奏会は12月4日(土)で、バルトークの「オケ・コン」という難曲に挑戦されるそう。行きます。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi