千里フィルハーモニア・大阪 第51回 定期演奏会
(澤 和樹 / 東 誠三(p)/2023年11月12日住友生命 いずみホール)


千里フィルハーモニア・大阪 第51回 定期演奏会(澤 和樹 / 東 誠三(p)/2023年11月12日住友生命 いずみホール) Schubert

ロザムンデ序曲 D644
交響曲第7番 ロ短調 D759「未完成」

Brahms

ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15

澤 和樹 /千里フィルハーモニア・大阪/東 誠三(p)/住友生命 いずみホール

 十数年ぶりのいずみホールは満員(収容人数821人)世間の高齢化を反映して圧倒的にシルバー世代が目立ちました。(含むワシ)そして生演奏会はほぼ一年ぶり、ほとんどこの街に隠リきりか、梅田駅前ビル地下の激安居酒屋に出掛けるくらいの生活にちょっぴり変化と刺激をいただきました。後で言及するのもナニなのでパイプ・オルガンも備えた立派なホールは響きにクセ有? 金管の強奏、ピアノの全力打鍵に響きが濁る・・・というのはド・シロウトの勘違いかも知れません。

 「未完成」のキモはシミジミ美しい木管、その魅惑の神秘的旋律を堪能いたしました。低弦のピチカートは次も含めて効果的。Brahmsの巨大な協奏曲はニ管編成とは信じられぬもの、ティンパニは第1楽章冒頭から第3楽章出ずっぱりに大活躍、ピアノ・ソロは物凄い体力を要求されそうに激しく、そしてなんとカッコ良い熱演! Brahms得意のほんの短いフレーズの積み重ね、掛け合いがマジックのように効果的に光りました。アンコールは間奏曲 変ホ長調 作品117-1「Andante omderato」。誘われないと出掛けぬ不精な性癖、ひさびさに真摯なリアルタイム演奏を堪能いたしました。コンミス先頭に、ヴァイオリンはほとんど女性でした。

(2023年11月12日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi