名古屋シンフォニア管弦楽団第74回定期演奏会
(田久保裕一指揮/2019年1月6日東海市芸術劇場大ホール)


Copland

エル・サロン・メヒコ

Geshwin

交響詩「パリのアメリカ人」

Dvora'k

交響曲第9番ホ短調「新世界より」

田久保 裕一/名古屋シンフォニア管弦楽団

 正月休み最初は映画「こんな夜更けにバナナかよ」。無為無策な中だるみを経、ラストを締めくくるのは演奏会でした。名鉄・太田川は初訪問、ものすごく立派で新しい大ホールは満員、でもなんか(おそらくは再開発した)新しい駅+キレイなショッピングセンターは無個性でウソ寒いんだよなぁ、地元の方には失礼な言い方だけど。

 演目最高。Copland、Geshwinは大好きだけど、なかなか演らんのですよ演奏会では。ラテン的に陽気なリズム感あふれる「エル・サロン・メヒコ」、亜米利加のお登りさんが大都会・巴里を彷徨う風情が楽しい「パリのアメリカ人」。ピアノやらチェレスタ、打楽器奏者も多種多様に4人担当。いっそう大好きな作品になりましたよ。例のクラクションも目撃出来。

 「新世界」は演奏会一番人気、必ず満員になるんだそう。昨年聴いた師匠筋にあたるBrahms、交響曲第4番ホ短調の楽器編成の小ささに驚いたけれど、こちらもフツウの2管編成。打楽器はティパニ(第3楽章「Scherzo. Molto vivace」にトライアングル)このお姉さんの”肘使い”がカッコ良いっすよ。師匠は「なんの変哲もないシンプルな音形を魔法のように発展させる」名人だけど、こちら一聴耳に刻み込まれる懐かしい旋律の宝庫、それを種々様々な楽器が繰り返すからとてもわかりやすいもの。

多々早めのテンポ、第1楽章提示部繰り返し繰り返しなしは残念。第2楽章「Largo」の冒頭に(ずっとヒマそうな)チューバが低音を支えるのですね。例の「家路」旋律のイングリッシュ・ホルンも胸に染みますよ。中間部のフルートも上手いもんでっせ。

 幾度聴いた作品だけれど、満足しました・・・更にクライマックスが!Bernstein 「ウェストサイド・ストーリー」セレクション、これが誰でも知っている旋律連続、激しいリズムに興奮しました。

(2019年1月6日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi