長久手フィル第29回定期演奏会
(三河正典指揮/2018年11月25日長久手市文化の家森のホール)


 快速坂道登って約15分ほど、地元のアマオケは約2年ぶりの拝聴でした。森のホールは最大収納717人のこぢんまりとしたホール、人口約6万人弱の小さな街にこんなステキなホールとオーケストラがあることに感謝。ほぼ満員、出遅れて二階席に空きをみつけました。

 前半はWagner 歌劇「リエンツィ」序曲Smetana交響詩「ボヘミアの森と草原から」どちらも生演奏初体験、前者はキレとノリが足りず、後者はCDで聴いてもなかなかまとまった、というか決まった演奏になかなか出会えぬもの。やや苦戦の開始・・・と勝手なド・シロウト聴手が云うべきことに非ず。

 メインはほんのこども時代から馴染んでいるBrahms 交響曲第4番ホ短調。これが驚くべき発見ばかり、こうだから生演奏は大切なんでしょう。立派な、大きな作品なのに編成は二管編成(しかもフルート一人はピッコロ持ち替え有)右上に陣取るトロンボーン3人は最終楽章迄出番はありません。その隣のファゴットも似たようなもの。なんとも曇った特有のサウンドはチェロとホルンを重ねるて表現される個性、どの楽章もシンプルな短い主題音形が魔法のように成長し”大きな”音楽に至ることを目撃いたしました。ティパニの若いお姉さんが存在感を発揮して、録音で聴くよりずっと効果的、本来の意味を発見しましよ。

 終楽章「Allegro energico e passionato」はシャコンヌ、これはBachでっせ。

 急いで帰宅して、この作品の魅力を再確認いたしました。(カールマン・ベルケシュ/ジュール・フィル2017年)アンコールは誰でも知っているハンガリー舞曲第6番ニ長調、これが最高潮。

(2018年11月25日)

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written by wabisuke hayashi