長久手フィル第26回定期演奏会 (海老原 光指揮/2016年11月20日長久手市文化の家森のホール)
わずか中二日で演奏会連続も贅沢の極み、伊福部昭の交響譚詩は初耳でした。シンプルな繰り返しの和旋法+変拍子も印象的な名作、トランペット大活躍ですね。Koda'lyのガランタ舞曲は生初体験、哀愁の旋律に不思議に華やかな装飾音が絡みついて変幻自在、ラストはモウレツにテンポアップしてオーケストラは大爆発に熱気を帯びて終了します。海老原さんの指示、求めるものは明快でして、情熱的な推進力、少々各パートがミスってもナニしても大音響で思いっきり行きまっしょい!これはライヴでは絶大なる説得力を産みます。
「新世界より」は幾度か演奏でも拝聴したお気に入りの作品、速めのテンポは一環、第1楽章「 Adagio - Allegro molto」は提示部繰り返しが嬉しいもの。荒削りの推進力に溢れて、身体全体で音楽の真髄を指示する海老原さんはまるでバーンスタインみたいな情熱ですね。アッチェレランドの追い込みもモウレツに熱い!著名な第2楽章 「Largo」はさらりと流れよく、第3楽章 「Scherzo. Molto vivace」リズム感は躍動して、終楽章「Allegro con fuoco」ダメ押しの決然とした主題に熱気は延々と続きます。ブラヴォーの声有(ややフライング気味)ややお姉さま達(70歳前後と類推)が、スマホを自在に扱って演奏中に堂々と撮影されるのには閉口いたしました。
アンコールはBrahms ハンガリー舞曲第10番ヘ長調〜Dvora'k スラヴ舞曲第15番ハ長調のリズミカルな激しい躍動!海老原さんはジャンプ連続!燃え上がるオーケストラにラスト、曲が終わる前に聴衆に拍手のリクエスト!感興を抑え切れぬ聴衆はラスト音響鳴り止まぬ前に熱狂的な拍手と歓声が湧き上がったものです。 (2016年11月20日)
【♪ KechiKechi Classics ♪】 ●愉しく、とことん味わって音楽を●
▲To Top Page.▲
|