「コンサートへ行こう」へ

岡山交響楽団 第35回定期演奏会


2002年5月12日(日)PM 2:30〜岡山シンフォニー・ホール 招待券いただいちゃいました

Stravinsky

小管弦弦楽のための組曲第1/2番

R・KORSAKOV

スペイン奇想曲

Rachmaninov

交響曲第2番ホ短調 作品27

加藤完二/岡山交響楽団)

 ずいぶんとナマの演奏会は行ってなくて、室内でグズグズ籠もっているようではどうしようもない。休日はゴロゴロしていないで、きちんと充実した時間を過ごそう!と思いつつ5ヶ月経過〜演奏会ってよろしいですね。我らが岡響は曲目選定が意欲的じゃないですか。わりとマニアックでっせ。だからお客の入りも1,000人くらいかな?

 1:45くらいからチェロの福島さん(お医者さん)が、懇切丁寧な楽曲解説をしていただけるんです。「組曲は国内盤が出ていない」とのこと。おお、そうか、と帰宅してからケーゲル盤を確認(Deutche Schallplatten TKCC-70679)したが、1995年発売だし現役じゃないわな。この解説、たいへんお勉強になりました。

 演奏が始まりました。一昨年のBrucknerで充実した演奏を聴かせてくださった加藤さんの指揮。Stravinskyはわずか10分ほどだし、リリカルで多彩な響きがユーモラスで楽しい。ありがちな「有名序曲」よりワタシは意欲を買いたい。アマオケはこうじゃなくちゃ。

 で、次が「スペイン奇想曲」でしょ。この曲よく知ってはいるが、気紛れな旋律があっちこっちという感じで、CDではあまり真剣に聴いておりませんでした。当たり前だが、管弦楽の魔術師R・KORSAKOVならではのハデハデしい工夫がしてあって、実演映えのする作品。木管・金管はまったく素晴らしくて、危なげない迫力。打楽器の多彩な装飾はCDでは理解できませんでしたね。

 ワタシ、ま、岡響さんともずいぶんのおつきあいとなったが、おそらく今回の演奏が最高でしょう。その秘密は弦の躍進。初めて聴いたのが1999年のBrahms 交響曲第3番だったかな?その時から(失礼ながら)弦が金管より弱いかな?と思っておりました。でも、今回はぞんぶんに歌って文句なし。

 それは休憩後のRachmaninov で、存分なる成果としていっそう表れました。これ、トロトロに甘いアダージョがポイントで、弦なんですよキモは。クラリネットの低音の美しさ、オーボエの線の太い音色、朗々と歌って自信に満ちたホルン・ソロ、圧倒的迫力のトランペット、トロンボーン、チューバ、ハラに響き渡る打楽器群。

 でもね、アダージョは弦が纏綿と歌ってくれなくっちゃ。で、どのパートもじつによく主張していて、わかりやすい。コントラバスは8人(含む大多数の美人軍団)でっせ。だいたいロシアものはヴィオラとチェロが大切なんだけれど(曇った冬空を連想させる)、CDでは聴き流しがちの部分。これが大活躍。

 主旋律を担当するヴァイオリンは奥行きがあって、痺れるような歌。ソロ(本日全作品に登場!)も素敵でした。(チェロ・ソロも思いがけない美しさ)やがて、クラリネットがしみじみ絡み、ファゴットがそっとバックアップします。オーボエが、軽やかなフルートが、すべての木管が合流し、ホルンがいつのまにか奥で囁いて響きが懐かしい。

 そして、やがて弦の回帰で最高潮の感動へ。終楽章は、金管と打楽器が怒濤の大爆発。この演奏会での岡響は響きに厚みがあって、繊細で、ピカいちのアンサンブルでした。この作品は意外とナマで聴けないと思うんで、貴重な体験です。(アンコールはないのか!って一生懸命拍手したが、なかったので残念賞)

 甘い旋律の余韻を味わいながら、演奏会仲間とビールなど飲みつつ感激を分かち合いました。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi