フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋 第2回定期演奏会
(2014年6月15日(日)愛知県芸術劇場コンサートホール)


J.STUASS.jr

行進曲「フランツ・ヨゼフ皇帝万歳!」作品126
芸術家のカドリーユ 作品201
皇帝円舞曲 作品437

Bruckner

交響曲第8番ハ短調(1938年第2稿ハース版)

カール・ヤイトラー/フィルハーモニカー・ウィーン・名古屋

2014年6月15日(日)愛知県芸術劇場コンサートホール 13:30開演

 前回演奏会拝聴より既に半年経過、相変わらず休日引き隠り状態を反省して、お誘いに乗りました。テレビ塔の横、繁華街の素晴らしいホール、音響も想像以上。休日のマチネ、凝った演目に出掛ける条件は整いました。極東の島国、郊外のマンションの一室、音楽の缶詰ばかり試食して、やれ音質云々するなんて虚しい行為でっせ。ヤイトラーさんは(38年間)ウィーン・フィルのトロンボーン奏者だった由、パンフレット詳細解説によるとオーボエ、ホルン、ワグナー・チューバ、クラリネット、トランペット、チューバ、挙句ティンパニまで”ウィーン・フィル仕様”とのこと。たしかにエエ音で鳴っておりました。

 会場サウンドは、低音がよく響いて、残響が混濁せず理想的な分離、各パートが鮮明に聴き分けられます。大作交響曲の前に、行進曲カドリーユワルツというのも配慮あるもの。「フランツ・ヨゼフ皇帝万歳!」って、例のHaydn「皇帝賛歌」旋律登場、「カドリーユ」いきなり結婚行進曲から始まってWeber、Mozart 、Beethoven など知った著名旋律次々登場して愉しいもの、皇帝円舞曲は正統派のウィーンのリズムであります。

 弦のマイルドな響き、厚みのあるサウンド、想像以上の実力、出足好調であります。

 交響曲は生体験3度目。Brucknerは金管が決まらぬと話にならぬもの、ホルン+ワグナー・チューバの音色の深さ、鋭過ぎないトランペット、厚みのあるトロンボーン+チューバ、いずれも鳴り切って、迫力充分であります。右端ヴィオラの内声部がよく聴こえること、コントラバスの存在感はティンパニとリンクしていること、実演ならでは発見でありました。表現はストレート、飾らず煽らず慌てず、曰くありげなパウゼを強調するでもなし、モダーンなセンスは中庸〜やや速めのテンポはテンションを維持しておりました。

 ティンパニのお姉さんがやたらとカッコよくて、アンサンブルに楔を打ち込んでお見事!おそらくは千名ほどの聴衆も大満足の見事な演奏会。演奏会チラシいっぱい下さるでしょ?2週間後には「第9番」演るじゃないっすか!すっかりその気になってきました。

(2014年6月15日)


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written by wabisuke hayashi