宝塚市交響楽団第49回 定期演奏会2011年5月15日(日) 14:00開演〜尼崎市アルカイック・ホール Mendelssohn 劇音楽 Brahms ハイドンの主題による変奏曲 Schumann 交響曲第2番 ハ長調 田中一嘉/宝塚市交響楽団 すっかり出不精になって、お誘いがないと演奏会に行きませんよ。ご近所・休日・マチネ、三拍子揃ってようやく出掛けました。演目もメインがSchumannなんて意欲的、第2楽章の細かい音形が疾走するところなんて、どうするんだろう。期待して出掛けました。この会場は音質もなかなかよろしいんです。 「真夏の夜の夢」序曲はお気に入り作品。これも冒頭、囁くような細かい音形が繊細です。木管が美しくて、これはラスト交響曲迄ずっと感じたことです。このオーケストラは弦も、管も上手いんですよ。ウキウキとしたコンサートの始まりです。続く「ハイ・バリ」はCDではまず聴くことはない、苦手系作品〜でも生で聴けば、シンプルな主旋律が、微細な味付けで変化していく様子がなかなか味わい深いものです。 Schumannは静謐な序奏が、まるでHaydnの交響曲第104番ニ長調「ロンドン」を連想させます。あれをぐっと浪漫に振った感じ。Schumannはオーケストレーション云々言うけど、ま、金管とティンパニの絡みがワン・パターンな印象くらいで、生で聴けば細部様子がよくわかります。苦手系浪漫派交響曲もいつになくカッコ良く聞こえる・・・ムツかしいそうな第2楽章も無難にこなして、テンポの揺れもなかなか決まっておりました。 第3楽章はさらりととした味わい、終楽章の熱気はなかなかな盛り上がりでした。このオーケストラはほんまに上手い。アンコールはハンガリー舞曲第1番、これが物凄い熱演であって、フルートの細かいパッセージも鮮明に浮き立ちます。 アルカイック・ホールは2,000名入る大きなホールだけれど、けっこうなお客の入りでした。素晴らしい演奏に、感謝。 |