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大植英次/ハノーファー北ドイツ放送フィル演奏会(サントリーホール)


2004年6月8日(火)PM7:00〜サントリーホール S席ご招待

Wagner

歌劇「タンホイザー」序曲

Mahler

亡き子をしのぶ歌

Brahms

交響曲第1番ハ短調 作品68

大植英次/ハノーファー北ドイツ放送フィル演奏会/ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)

 こんなサイトをそれなりに継続していると余録もありまして、「6/8は東京出張?招待券ありますよ」とのこと。おお!行かいでか。我らが同世代(ワタシと同い年・・・だからどうだっつうんだよ)のホープ・大植英次+現代現役最高の女流Mahler 歌いシュトゥッツマンを聴けるなんて!「先日のドレスデンと一緒にしちゃいけませんよ」と釘を刺されたが、そんなことは合点承知の助。今回は舞台向かって左二階席〜やはり二階のほうが音はよろしい、とのことです。ほぼ満席。

 最初に気付いたこと数点。意外と少人数のオケであること、若いメンバー、女性も多いこと。(コン・ミスも当然女性)大植英次は小柄であったこと。シュトゥッツマンは写真で想像するより、ずっと大柄であったこと・・・「タンホイザー」序曲開始。指揮者の棒は大柄で、全身全霊を掛けて情熱的な指示を出し続けます。指揮法の意味合いなどなにもわからないが、彼から発せられるアツき思いは的確な指示としてオケに反映されることは理解できます。

 ああ、素直な音ですね。余韻とか、深み(ホルンの屈託のない響き!)とか、奥深さとか・・・ではなくて、まっすぐで若々しい元気の良い響き。大植も若いから、手練手管の味わい系表現などとは縁はなくて、ストレートでキモチの良いWagnerです。

 シュトゥッツマン登場。長身・パンツルック。非常に個性的で、深く瞑想的な声は圧倒的な説得力有。Mahler など何度もCDで聴いているわい!なんて、思っていると全5曲〜バックはほとんど木管の一部+低音ハープ+打楽器のみ〜などという室内楽的な使い方になっていたりして、発見があります。金管はホルンだけなんですね。歌い手の「静」と指揮者の「動」。神経質なくらいの細かい指示。

 休憩後、日本人人気No.1人気を争う「ぶらいち」です。上記から予想されるとおりの、最初から最後まで一生懸命、熱狂的な演奏でした。正直、響きは濁るというか、余裕の厚い響きではないが、ここに至って各団員のテンションも上がってきて、オーボエの女性がシミジミ歌います。グイグイと推進力は上がっていって、正直最終楽章などそうとうに美しくない響き(ごめんなさい)・・・だが、聴き手は存分にその熱気を受け止めて興奮できました。CDだったらマズいが、これが演奏会のマジック!素晴らしい。

 大植さんの指揮は見ているだけで、それが音楽ですよ。あんな激しい音楽やっていると、ツカれるだろうな・・・なんて、会場大熱狂!おっかけ奥様三名ほど連続花束攻撃!アンコールは「ローエングリン」第三幕前奏曲〜これがもう、さっきとは全然違って開放的で鳴りきったキモチのよい迫力演奏なんです。

 もう一回アンコール!「エニグマ」〜「ニムロッド」〜これも驚きの陶酔的な静謐さに溢れた美しさ。まだ、アンコール続きます。お馴染みハンガリー舞曲第5番〜聴衆に手拍子要求+指揮で途中ストップ指示。これがもの凄く生き生きした、魅力溢れる演奏で、ラスト、かなりの「間」もピタリと決まってオケとの息のあったところを見せつけました。

 大植英次さんは今年バイロイト登場でしたっけ。いやはや、すっかり彼のファンになりました。ところで休憩時間、小山実稚恵さんに会えたし(美しい!しゅうさん顔広い!)「となりのオトコは誰やねん?見たことあるけど」と、あとで考えたら赤川次郎でした。小澤幹夫さんもいたな。(2004年6月12日)  

 

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written by wabisuke hayashi