「コンサートへ行こう」へ

J.S.Bach 「マタイ受難曲」
(ヴィンシャーマン/ドイツ・バッハ・ゾリスデン)


2003年12月7日(土)PM2:00〜倉敷市民会館  4,000円

J.S.Bach

マタイ受難曲

ヴィンシャーマン/ドイツ・バッハ・ゾリスデン/岡山カンタータ教会/桃太郎少年合唱団(合唱指揮 佐々木正利)エヴェンゲリスト:ギーゼッケ(t)、イエス:三原剛(br)、シュミットヒーゼン(s)ヴェルフル(ct)五郎部俊朗(t)小松英典(br)

 当日は毎年おじゃましている川崎記念管の演奏会だったが、残念ながら日程がダブってしまって、ま、お誘いを受けたということもあって「マタイ」へ。ヴィンシャーマンも80歳過ぎたし、一生の間に何回も聴けるようなヤワな曲じゃないし、勇んで倉敷へ。ほぼ満員でした。若い人もたくさん来てました。マナーも良かったですよ。一番安い席で一回後方だったが、これがなかなか見やすいし、音響も悪くない。日本語字幕がありがたい。

 三時間でっせ。80過ぎの爺さんが大きな動作で振りっ放し〜立派なもんです。現代楽器で、合唱もかなりの大人数。「マタイ」はここ最近、CDでずいぶんと予習したつもりでした。いつもいつもの結論だが、ナマでこそすべてが理解できます。

 ヴィンシャーマンは世代から考えると、もともとスッキリ系の演奏でしたね。(CDで聴いてもそんな感じ)ま、今時時代掛かった浪漫的大仰なるスタイルなんてないだろうけどね。古楽器系の軽快、ハズむようなるリズムとは少々異なるが、爽やかで上品なる味わいが身上でしょうか。

 岡山バッハ・カンタータ協会の合唱は強力です。人数も多いが、メリハリがあって根性入った歌声。そんじゅそこらのCDでは経験できない。桃太郎合唱団は前半のみの出場だったが、お行儀良く辛抱強く座っていました。(えらい)独唱陣は、ヴィンシャーマンの意を受けたのか、抑制された劇性少な目のもの。説得力に不足はない。シュミットヒューゼンのソプラノがしっとりとしてワタシ好み。(Bach ソプラノって、そんなのが多いですか?野々下由香里さんもそんな感じ )

 ワタシ最大の楽しみ〜「主よ、哀れみたまえ」のヴァイオリン(左側楽団)も抑制され清潔な味わい絶品(もちろんカウンター・テナーもね)、数曲あとのなんでしたっけ、バリトンのソロに超絶技巧のヴァイオリン・ソロ(右側楽団)が絡むところ(Vivaldi風か)・・・あれもまったく舌を巻く迫力。

 後半にいけばいくほど、浄化され、静謐さが増しました。昨夜はBruckner〜そして酒〜きょうは「マタイ」・・・なんという贅沢か。松江から駆けつけた硬派音楽愛好家B氏も「これから帰って仕事です」と。生きる勇気を与えて下さる「マタイ」〜感想になってませんな。   

  


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written by wabisuke hayashi