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岡山交響楽団 結成20周年記念第38回定期演奏会


2003年11月24日(月)PM 2:30〜岡山シンフォニー・ホール 招待券いただきました

手島恭子 「Forester」
Mahler 交響曲第5番ハ短調

杉本 賢志/岡山交響楽団

 Mahler をナマで聴けるなんて!という感銘有。2000年岡大OB管で第6番、昨年は岡大響定期で第1番、楽器編成が大きい、大きな響きは自宅のコンポとは比べられない迫力と鮮度だし、旋律が美しいし、なにより”視覚的”に楽しい。一生の間に全曲ナマで聴いてみたいですね。

 岡響は年々腕を上げていると思います。まずは意欲的に委嘱作「Forester」〜手島さんは演奏後に舞台に上がられたが、若い女性なんです。題名は「森を育むもの」といった趣旨で、ここ最近の日本での作風か、いたずらに難解だったり、破壊的な響きではなく、幻想的であり、わかりやすく、ピアノが効果的な彩りを添えておりました。サビの切ない旋律も懐かしい。(短めの作品だけれど、ここで休憩)

 さて、問題のMahler です。さすが4管編成の人数はド迫力。打楽器だって5人(だったかな?)〜ティンパニ(名人・赤澤さん→4楽章除いて出ずっぱり。いつものように無駄な動き一切なし、素晴らしい)、大太鼓、小太鼓、シンバル(三種?)、ドラ、鉄琴(?)、トライアングル、拍子木の親分みたいなもの、その他云々・・・珍しく、右手二回ロビー席に陣取ったんで、打楽器の問い面でした。いやぁ、おもろいのなんのって。

 鮮烈なるトランペット、雄弁なるホルン、ときに主旋律さえ奏でるチューバ、会場の空気が揺れて聴衆の肌へと直接ぶつかるたしかな存在感。筆舌に尽くしがたい音楽の存在感にたじろぎます。冒頭のトランペット・ソロはきっと演奏者はそうとうに緊張されると思うが、見事なる技術で全編活躍されます。ドラが静かに鳴り響いて、荘厳な雰囲気を下支えしているんですね。

 木管が別な意味で凄い〜というのも、クラリネット、オーボエが筒先を上げるんですね、一斉に。あれ、楽譜の指示なんでしょうか。ちょうど、第1番でホルンが立ち上がるみたいな。ま、音質的にも音量的にも効果があるんだと思うが、見た目のアピール度抜群。いつもあちこちの演奏会でお馴染み、都築さんのソロが美しいこと!クラリネット、フルートの技量は言うまでもないが、バス・クラリネットの存在感が光りましたね。

 岡響の管については常々感服していたが、片山みずえさん率いる弦がまた清潔かつ透明なこと。有名なる第4楽章「アダージョ」って、弦とハープだけでしょ?実演に接すると気付くが、管楽器、打楽器の全身全霊を傾注した奮闘に、一息付けるためだったんですね。この作品中の白眉であり、美麗官能的なる旋律の楽章は、控えめに奥床しく、秘めたる情熱は凝集力を以て表現されました。上品で、清廉なる響き。

 杉本さんはアマチュア指揮者だけれど、自然体かつ余裕のある指揮ぶりで、おそらくはワタシがかつて聴いた”岡響のアンサンブル”では最高水準を実現しておりました。いまや、日本の地方アマ・オケでこれだけの高水準のMahler が聴ける喜び。耳を劈(つんざ)くばかりの鳴りきったオケの威力は、どんな有名かつ優秀録音のCDをも凌駕する感動を与えて下さいました。

 最高!(2003年11月25日)

【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi