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岡大響 第47回定期演奏会


2000年12月9日(土)PM6:30〜岡山シンフォニー・ホール


ニコライ「ウィンザーの陽気な女房達」序曲
フォーレ 組曲「ペレアスとメリサンド」
チャイコフスキー交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」

保科 洋/岡山大学交響楽団  当日券800円

 岡大響の演奏会は、お客さんがたくさん(1,000人以上)入るし、若い人も多いので楽しみにしております。昨年、バルトークで驚愕してから一年経ったとは感慨深いもの。学生さんなので、オタッキー風色男コン・マスも、ティンパニの体育会系柔道部所属風のお兄さんも卒業したみたいで、もういませんでした。

 パンフレットがおもしろくて、コン・マスの山根未奈子さんが「夏合宿での全身タイツ姿が忘れられない」(中年男には、どうも気になってしょうがない)とか、学生指揮者を務めている下山陽子さんはクラリネットのパート・リーダーで、どうやらワタシがいつも気になっている「ノリノリのお姉さん」らしいこと、なんか興味津々。

 今回の演奏会は選曲が出色ですね。「ウィンザー」はワタシの大好きな曲だし、弦の人数が多いのに驚きました。(パンフレットによると、卒業生がどっと出たので新人獲得に尽力したらしい)厚みがあって、柔らかく、暖かい演奏はホントに楽しい。この爽やかさはいったいなんのか。

 フォーレが凄い。繊細な曲でしょう。弦が練り上げられて、きめ細かくて相当な水準。コン・マスの山根さんは大学に入ってからヴァイオリンを始めたそうだけど、才能ある人は違いますねぇ。管楽器ではクラリネット(ノリノリの下山さんではないでしょうか?)、ホルンが出色の美しさ。泣ける旋律の「シシリエンヌ」のフルートは、やや生真面目だけれど幻想的なハープとの絡みは充分堪能させます。オーボエも安定していて文句なし。

 15分の休憩後、となりにカップル座ったんですが、女性のほのかなラベンダーの香りが素敵でした。正直、となりに香料のきつい(ご年輩の方が多い)化粧品はつらいもの。閑話休題。

 チャイコの1番は、知らない曲ではないが、そう熱心に興味を持っていつも聴くものでもありません。でもナマで聴くと、後年の熟しすぎて少々食傷気味の旋律よりスッキリしていて聴きやすい。印象としてはシベリウスの感じ。(というか、シベリウスが影響を受けているんでしょう)ロシアの民謡風の旋律が多用されていて、わかりやすい。

 冒頭の、木管の寂しげな旋律から絶好調。弦の主題(ずっと好調)から、管楽器全体で怒濤のごとく進んでいきますが、ティンパニの使い方がじつに効果的。(終楽章の大太鼓、シンバルも。チャイコは打楽器好きだったんですね)クラリネット・ソロもホルンのユニゾンもピタリと決まる。

 第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」は、甘く切ない旋律がえもいわれぬ魅力。切々と歌うヴァイオリン快調です。(第3楽章も同様)フルート、オーボエの民謡風の歌も美しい。囁くようなスケルツォは、低弦のピツィカートが全体を引き締めていてなかなか。ホルンの遠い叫びも効果的。木管はコメントするまでもありません。

 終楽章。ファゴットの陰鬱な旋律が「悲愴」を連想させます。が、テンポ・アップして、明るく解決してくれるところが若い作品らしい。これまでヒマそうだったチューバも登場して、金管は一気に熱くなります。正直、この楽章は少々印象がバラバラなんですよね。だから、ナマで聴いて初めて全体像が見えるような気がしました。「いかにも」といったロシア民謡風の旋律が次々と登場して、満を持して打楽器三人組が活躍します。爽快。

 学生オケの演奏会は、ほんとうに楽しい。客筋も他の演奏会とは違う〜若い人が多い。ワタシが知っている限り、有名外タレを除けばお客も一番多いくらい。これからも頑張って下さいね。4年生はそろそろ卒業でしょうから、この水準を維持して下さい。


チャイコフスキー交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」〜手元には一枚しかCDはありません。

レジュハ/スロヴァキア国立フィルハーモニー MEDIAPHON MED22.310  800円くらいで買ったもの。
久々に聴きましたが、キビキビとしたリズム、洗練され過ぎないオケの響きが想像以上に上出来。録音も良好。オケはブラティスラヴァ、コシツェかは不明。(おそらくブラティスラヴァのフィルハーモニーでしょう)

  


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi