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いかさ第九の会「2001年第九演奏会」


2001年12月23日(日)PM3:00〜里庄総合文化ホール<フロイデ>

Beethoven

交響曲第9番ニ短調 作品125

中井 章徳/岡山交響楽団/いかさ第九の会合唱団/柴田久美子(s)伊藤宏恵(a)日高好一(t)秋山啓(br)

 12月初めの川崎記念管演奏会で一年の締め、と思っていたんですが、招待状までいただいたのでクルマで行って参りました。里庄町なんて、どこにあるか知らんでしょう。岡山県は西の端のほうなんだけど、県内に住むワタシでも馴染みなし。(わざわざ地図まで送ってもらいました)日本人なら無条件に「年末は第九」と決まっておるんです。

 ウチから40分くらいかかって、会場に近づくとクルマが多い。町役場の裏に回ると<フロイデ>なんていう立派なホールがあって、これが1,000人くらい収容できる立派なもんなんです。「平成元年竣工」って書いてあったから、まだ景気のよかった頃ですね。「ふるさと創生基金」で作ったのかも。会場超満杯で座れない人も出るほど。老若男女挙って町民参加〜素晴らしい。

 結論。合唱が胸に染みました。迫力に圧倒されました。正直、市民合唱団はやや高齢化(とくに男声)していて、もっと若い人に参加してほしい。茶髪系の若者は期待できないが、無髪系の比率が高くて心配でした。でも、杞憂一掃「死してのち止まん」(世代的に?)といった気迫で驚かされます。涙出そう。

 女声の人数が多くて、小学生らしき子供が3人ほど参加しているのは、期待がもてます。HP原稿で、手元にありったけの「第九」CDを聴いたけど、やっぱりナマだなぁ。岡響も熱演だが、本日の主演は「いかさ第九の会合唱団」です。鮮度、最高。

 さ、岡響です。注目は美人バス軍団(約2名の男性除く〜そちら方面のシュミはない)で、ちゃんと右方面に席もとりました。背の高い椅子に座るでしょ。黒のパンツルックで、大きな楽器を縦横に操る姿にゾクゾクします。ズラリと並んで、なんとりりしい。

 招待状をいただいたM女史はティンパニで大活躍でした。(一段高いところに鎮座しているので目立つ)「カラダが思うように動かん」なんてメールが来ていたが、なるほど実演を見ると、全曲忙しく働きっぱなしなのがよ〜くわかる。第2楽章の一撃、ピタリとタイミング合ってましたよ。

 今回のナマ合唱は別格の魅力だが、曲的には第1楽章〜第3楽章が好きで、キモはホルンなんです。第3楽章なんて、プロだって盛大に音がひっくり返ることも有。立派でしたよ。いつもは指揮の杉本さんもホルンに参加してしておりました。フルート、オーボエものびのび歌って気持ちがよい。

 今年最後なので(体調も悪いし)少々、文句付けましょうかね。指揮の中井さんは若いんですね。もの凄くチカラの入った(入りすぎ?)指揮ぶりで、早めのテンポが基本。でも、流行の古楽器系スッキリ節回しというわけでもなくて、ときどき入念な思い入れが揺れます。ややアンサンブルが雑になったり、細部を流すような印象がある。

 第2楽章のリズム感はしっかりしているが、途中テンポが速すぎてアンサンブルがバラバラになってしまうところがある。第3楽章は、この傾向は良いほうに向かっていて、快い。

 終楽章は、例の「歓びの歌」の主題がバスで静かに奏でられるでしょ。嗚呼、一年が過ぎていく、といった感慨が深い。次の変奏はじつはヴィオラ(+ファゴット)なんですね。これが奥行き深い響き。

 バリトン・ソロの秋山さんが貫禄のソロで開始。それを男声「無髪チーム」がはっしとばかりに受け止める息のたしかさ。・・・・で、話しは振り出しに戻る。

 ふだん音楽に縁のないような方々も、長々しい第3楽章までの時間に耐え、終楽章の馴染みの旋律にほっとしたことでしょう。

「日本の暮れ、第九の春」。(2001年12月23日)


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi