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アンサンブル of トウキョウ 特別演奏会


2001年9月30日(日)PM4:00〜岡山シンフォニー・ホール B席1,000円

Mozart 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K527より序曲
Bach ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調 BMV1060
玉井菜採(v) 青山聖樹(ob)

尾高尚忠 フルート小協奏曲 作品30
萩原貴子(fl)

Mozart セレナード第9番ニ長調「ポストホルン」K320

金昌国/アンサンブル of トウキョウ

 選曲も好みだし、ちょうど夕食時に演奏会が終わるから、なかなか良い時間帯と思うんですけどね、こんなにお客が少ない(シンフォニーホールの)演奏会もはじめて。500人くらいかな?チケットセンターで当日券を買うときに、「どの席にします?」なんて訊かれて、3階席の真ん中を選んだけれど、途中休憩の時にS席辺りに勝手に移りました。1,000円で一流のアンサンブルが楽しめるんだから、行かないと損。

 ここ最近、アマオケの熱気溢るる演奏ばかり聴いていたので、たまにはプロのワザをたしかめに行くことも必要でしょう。でも、あいかわらずワタシは独自の楽しみかたに変わりはない。全体で40人くらいのアンサンブルなんですが、女性が2/3くらい。男性はいつもの黒いタクシードだけれど、女性陣はとても素敵なロングドレスなんです。目に染みるような赤、鮮やかなブルー、シックなベージュ、オレンジの流れるような模様、赤と黒の素敵なデザイン柄、ほんとうに美しい。

 このオケ、よく鳴るんです。昨年、サンクトペテルブルグ交響楽団をこの会場で聴いたが、それとは別な意味で、もっと明るく、柔らかく、よく響くアンサンブル。ピッチが良くて、濁らないは当たり前なんでしょうか。青山さんのオーボエが、明るく軽快な音色でこれがセクシーなんです。演奏スタイルは現代楽器の機能を生かした、スッキリとはしているが古楽器系ではない。Bach の作品はワタシのお気に入り。

 尾高尚忠のフルート協奏曲は、高原の爽やかの空気のような鮮烈な響き。萩原さんの真っ赤なドレスがとても素敵(女性は華やかでないと)で、もちろん猛烈に上手い!ピアノも加わって、エキゾチックな味わいもあってこれは凄い名曲でした。(CDが欲しい)

 休憩のあと、フツウ交響曲辺りが出て来るんでしょうが、「ポストホルン」はいかにも渋い選曲。正直、天才Mozart の作品中、全曲集中して聴くにはややダレるというか、(こういっては失礼だけれど)やや凡庸な作品でしょうか?なにぶん、楽章がたくさんあるでしょ?観客も4楽章が終わった時点で一部拍手が出たりしました。

 協奏曲でソロをとった青山さんと萩原さんがやはり目立っていて、シミジミと美しい。席が空いているもんだから、ワタシはお行儀悪くそっくり返ったり、横に寄りかかったりして聴いていたが、セレナードはそんな音楽なんです。

 リズム感もあるし、響きも明るいし、アンサンブルも優秀だけれど、窮屈感がないのはありがたい。小さくまとまったようなアンサンブルでもなくて、この個性はフルートの名手である金さんの狙ったものなのでしょうか。 


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi