「コンサートへ行こう」へ

保科アカデミー室内管弦楽団
"アンサンブル・ハルモニア"第5回記念定期演奏会


2001年9月23日(日)PM6:30〜早島町総合会館「ゆるびの舎(や)」にて
チケット代 1,500円だが、またまたご招待いただき感謝感激。ありがとうございました。

J.Strauss 喜歌劇「こうもり」序曲
Tchaikovsky 組曲第4番「モーツァルティアーナ」より終曲
鷲野 亜紀(v)
保科 洋 「懐想譜」(管弦楽版初演)

以上、秋山 隆 指揮

Brahms 交響曲第3番ヘ長調 作品90

保科 洋 指揮

保科アカデミー室内管弦楽団"アンサンブル・ハルモニア"

 岡山にもいろいろと演奏団体があるみたいで、この保科アカデミー(とやら)も行ってみようと思ったが、前回の演奏会は日程を失念しておりました。(すみません)その旨、HPにも書いたせいか、わざわざ代表の秋山さん自らメールでご招待いただきました。秋山さんは、岡山大学医学部の先生で、先日までアメリカに留学していた由。

 保科さんは、岡大響の指揮者で昨年就任35周年を迎えた方。パンフレットを読むと、たいへんな理論家で、独特のピッチ調整やハーモニーの指導をされ、学生達は深い影響を受けているそう。ワタシは単純に演奏会で楽しんでいるが、演奏される方達はたいへんな努力をされ、また、それが喜びであるらしい。その「保科理論」に薫陶を受けた人々が結成した団体とのこと。

 ワタシ、岡山でもずいぶんと演奏会に行ってみたが、今回は「ヤバいものを見た」といった感想。いや、良い意味ですよ。たいへんな感動でした。それを前提に苦言を二点ばかり。(許してね)開演前のチューニングがうるさく、見苦しい。演奏開始少し前に整然と入場して、コン・マスの指示のもと、さっとチューニングをして始めていただきたい。三々五々入場して、思い思いに練習しているのはいただけません。*

 それと、これは会場のせいかもしれないが、響きが少々にごりましたね。これは鳴りきったオケの音量に、狭い会場が耐え切れなかったのでしょうか。でも、これだけの音量はウチのマンションではまず不可能なんです。(あたりまえか)

 閑話休題。お客は300人以上だったかな、小さい会場はけっこう満杯でした。それに花束いっぱい。アマチュア団体なのに、県外の人も多くて、コン・ミスの鷲野さんはなんと島根県の中学校の先生とのこと。(ELTの持田香織ばりの超・別嬪さん)先日、岡大響でコン・マスを務めた色男(伊藤英明風)は第1ヴァイオリンの末席だったから、その実力は推して知るべし。

 狭い舞台にいっぱいだから、トランペット、トロンボーンが一番手前右ヴィオラの後ろに配置。チェロ中央で、コントラバスは真ん中最後方。木管、ホルン姿見えず。秋山さん、颯爽と登場して「こうもり」開始。なんという精気に満ちた表情。オーボエの音色に色気があること。フルートも上手い。弦の合間から見えるノリノリのクラリネットのお姉さんは、岡大響でお馴染みではないか!

 岡大響OBの選りすぐりだから上手いのは当たり前なんです。この団体は、とくに弦が出色。ワタシはチェロ好きだし、その豊かな響きに痺れました。ヴィオラが最前列にあるから、ふだん聞こえない旋律も存分に楽しめる。ヴァイオリンのテンションが凄い。それは次の曲で証明されます。

 チャイコフスキーの組曲は「ま、聴いたことあります」といったところ。モーツァルトのシンプルな旋律を変奏させて、これがナマで聴くとけっこう感じるんです。後半、持田香織さんのソロが素晴らしい。もっと線の細い音色を想像していたが、これがけっこうラプソディックで迫力充分。そんなヴァイオリンセクション。

 「懐想譜」はラフマニノフばりの甘く切ない旋律が魅力的。これはなんとか日本全国、日常のコンサート・ピースになってくれないものでしょうか。


 休憩後はBrahms で、保科先生登場。秋山さんには失礼ながら、やはり年輪が違う。情熱的であり、細部まで配慮の行き届いた指揮ぶり。思いっきり「間」を空けて、タメをつくったり、細かくニュアンス・音量を調整したりで、これが小さい会場だから眼前でよく見える。各パートが上目遣いで指揮者の棒を追って懸命に弾き続けます。

 この曲、注目は第3楽章「ポコ・アレグレット」だが、チェロ(二人しか表情は見えなかったが)感じ入った風情で気持ちよさそう。(聴き手も)最後方、背の高いコントラバスも揺れてます。保科さんが渾身のチカラを込めて棒を振り下ろすと、ヴァイオリニストのカラダを揺さぶります。相変わらず、時々見え隠れする木管もノリノリ。右手の金管もいっそうチカラが入る。こんなに明快な効果を目の当たりにしたのははじめてかも。

 演奏者の皆さんの熱演に、拍手も盛大で暖かい。アンコールがモーツァルトの嬉遊曲(ニ長調K136第2楽章)で、これがたっぷりとした浪漫的な味わい濃厚。(編曲していたのかな)ハンガリー舞曲第5番は、思いっきりテンポにタメを作って、アクもきかせて濃厚。更に更に引き続く拍手に応えて「電光と雷鳴」〜これで楽しさ最高潮。


 客筋がたいへんよろしくて、前方の座席にいたワタシにも、後方観客の感激振りが届きました。会場が小さいから、熱気がモロに伝わるのかな。演奏会が終わって、会場を出るとき「良い演奏会だった」と奥様達がウワサをしておりましたよ。外に出たら、秋の夜風が気持ちよい季節になっておりました。

* 団員の方からメールをいただき、あれは「アメリカン・スタイル」といって、演奏する側は緊張がほぐれて良い感じなんだ、とのこと。失礼。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

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written by wabisuke hayashi