「コンサートへ行こう」へ

岡山交響楽団第31回定期演奏会


2000年5月27日(土)PM6:30〜岡山シンフォニー・ホール

Mozart 歌劇「イドメネオ」序曲
Bach ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調BWV1060
Schumann 交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」

杉本 賢志/岡山交響楽団/河野 剛(ob)/片山みずえ(v) 1,500円

 いわばS席、ど真ん中に陣取りましたが、これがとても音響的にいい感じ。迫力と厚みを感じました。久々のナマの感動を実感しました。ビールも音楽もナマに限る。いずれの曲もナマ初体験。

 お客は1,000人くらいかな?「孫を支援に」風老夫婦(ワタシの真ん前、楽員が入場してきたら盛んに手を振っておりました。微笑ましい)や、若いカップル(けっこう多いんですね。学生かな。開演時間が飯時でしょ?ふたりでパンなんかかじっているのね。うらやましい)等々、いつもの幸せな風景。

 「イドメネオ」は、ずいぶん流麗というか、オペラの始まりとしてはやや元気は足りないけれど、演奏会だからいいでしょ?当日、雨だったせいか響きが瑞々しい・・・・と、感じたのは大いなる誤解でしょうか。管楽器の調子がとくによい。(これは、あとのシューマンでもそう思いました)

 1曲終わって、あたふたと椅子とか指揮台とかを片づけて、出てきたのはチェンバロ。恥ずかしながら、チェンバロもナマも初体験のはず。河野さんは、ハンブルク響の主席をかつて務められたかたで、さすが一流のプロの貫禄というか、線の太さというか、ずばり音量の豊かさに感心しました。片山さんは、岡響のコンサート・ミストレルで松下電器産業で働いていらっしゃる由。

 Bach のこの曲、ゾクゾクするくらいの魅惑的な旋律ですよね。とくに、せっぱ詰まったような最終楽章の追い込み感は大好き。チェンバロはほとんど聞こえないんですよね。(残念。予測はしてました)杉本さんの解釈は、一昔前風というか、流れのよいやさしいもので、最近のリズムを強調したものではありません。ところどころの(控えめな)ルバートも1970年頃風。

 ここで、アンコール。カッチーニ(?)の「アヴェ・マリア」。涙もんの美しい旋律で、ヴァイオリンもオーボエも(チェンバロも)大活躍でした。

 休憩を挟んで、本日のメインであるシューマン。ワタシ、正直言ってシューマンの交響曲はやや苦手だったんです。が、ナマで聴くと発見がありました。このオケの特徴なんでしょうか、金管が粗々しく頑張っていて、まるでBrucknerなんですよ。第3楽章は(当たり前のはなし)たしかにスケルツォで、いままでなんとなく気付きませんでした。たしかに、ベートーヴェンからBrucknerに至る、スケルツォの歴史を感じさせました。

 最終楽章の緊張感が緩めではありましたが(本来そういう曲だから)、金管の迫力には充分満足。よく知っている旋律ですが、初めて「シューマンってこういう音楽だったのか」という実感がわきました。

 楽しい演奏会でしたよ。でも、お腹がへっちゃったので、アンコールはパスさせていただいてさっさと帰ってしまってごめんなさい。次回の演奏会は7/30(日)夏休みさわやかコンサートだそうです。


Schumann 交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」のお勧めCD。

シャイー/ウィーン交響楽団(1981年ウィーン・ライヴ)ANF LCB-053(500円)・・・・・・・・爽やかで、勢いのある演奏。人生の「春」は若手の演奏に限る。音の状態はまぁまぁ。


【♪ KechiKechi Classics ♪】

●愉しく、とことん味わって音楽を●
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written by wabisuke hayashi